非常にコンパクトで、かつ、実務と理論のバランスにおいても優れた書籍だと思います。特に、コンジョイント分析を商品開発の中核として扱っている点が評価できます。この手法はアメリカのビジネスクールでは当然のこととして扱う分析手法ですが、日本でこの手法を紹介している書籍は極めて少ない。洋書Power Pricingの訳書である「価格戦略論」や長島牧人著「戦略立案のテクニック(日科技連刊)」や小林陽太郎監訳「ウォートンスクールのダイナミック競争戦略」東洋経済刊などでしか紹介されていません。この分析の概略を知るには、本書と上記2冊のいずれかを併読すると良いと思います。それから、本書で紹介されている手法を有効に使うための(モレのない選択肢をリストアップするための)前提条件として戦略的自由度を学ぶと良いともいます。戦略的自由度については、後正武著「論理思考と発想の技術」が参考になります。