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唯脳論 (ちくま学芸文庫)
 
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唯脳論 (ちくま学芸文庫) [文庫]

養老 孟司
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

文化や伝統、社会制度はもちろん、言語、意識、そして心…あらゆるヒトの営みは脳に由来する。「情報」を縁とし、おびただしい「人工物」に囲まれた現代人は、いわば脳の中に住む―脳の法則性という観点からヒトの活動を捉え直し、現代社会を「脳化社会」と喝破。さらに、脳化とともに抑圧されてきた身体、禁忌としての「脳の身体性」に説き及ぶ。発表されるや各界に波紋を投げ、一連の脳ブームの端緒を拓いたスリリングな論考。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

養老 孟司
1937年、神奈川県鎌倉市に生まれる。1962年、東京大学医学部卒業。卒業後解剖学教室に入り、その後東京大学医学部教授。1995年、退官。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 278ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1998/10)
  • ISBN-10: 4480084398
  • ISBN-13: 978-4480084392
  • 発売日: 1998/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 脳がすべてという誤解, 2007/7/16
レビュー対象商品: 唯脳論 (ちくま学芸文庫) (文庫)
脳から見た世界を描いています。けれども脳がすべてと言いたいわけではなく、思考の中心に脳を置いて話を進めた場合になにがわかるかを書いたものです。脳がすべてなんてバカな話はない、と対談で養老氏は語っています。
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25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「言語」のとらえ方に哲学性が現れている。, 2004/1/22
レビュー対象商品: 唯脳論 (ちくま学芸文庫) (文庫)
~ 養老さんのファンとして気になっていたのだが最近になってはじめて読んだ。バカの壁に至る養老「哲学(?)」の原点。さて、この本で脳について養老さんが述べていることについて、私は真偽・正確性を計るすべをもっていない。したがって「疑いの余地はない」などと言えるわけもない。なのに、なぜ引き込まれ、面白いのか。もし、学術の世界の新理論を問う~~のなら、論文の世界でいいわけで、本にするとうことは養老さんのメッセージが込められているのでは、と想像しながら読んだわけだ。~~ 私の感じたメッセージを大胆にいわせてもらえば、「近代合理主義」は脳が作りだした一つのイデオロギーでしかなく、専門たる脳の形態学的研究から、別の価値観が見いだせるのではないか、ということかな?間違っていたらすみません。~~ それにしても、特に聴覚系・視覚系と分けられる「言語」を脳で合成しているというとらえ方と話の持っていき方は圧巻で、シロウトにも「おぉ」と読ませる説得力。骨太に話しを進めながらも「~すべし」とか「~に違いない」と書かず、想像力の入る余地を与えてくれるところも、とっても好き。~
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37 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 はっきり言って、難しい。だけど、面白い。, 2004/10/2
レビュー対象商品: 唯脳論 (ちくま学芸文庫) (文庫)
まず、タイトルが素晴しい。このタイトル自体は筆者が思いついた物ではないらしいけど、このタイトルがこの本の主張を全て言ってしまっていると言ってもいいらしい。要するに、「脳が全て」ということらしい。「脳が世界を作った」というわけでは決して無いんだけれども、この世界を理解しようとする際には、必ず“自分の脳”というものが介在するんだよ、ということだろう。自分は現代物理学をあまり知らないけれども、物理学的な宇宙論には不確定性原理など、必ず“観測者(脳)”がでてきてしまう。脳抜きに宇宙は語れないのであって、脳は物理学に「出るべくして出た」ということらしい。

なぜ、脳という“物質”から“意識”というものが生まれるのか? 現代科学の最大のミステリーも、筆者の“唯脳論”にかかれば何も不思議ではないらしいです。このミステリーは、要するに“機能”が“構造”から生じるか、という問題と同義であって、“胃”という構造が“消化”という機能を持つのといっしょということらしい。何も“意識”だけを特別扱いすることはない。“考える”という機能は、脳が自分の構造を維持するための内的必然性に過ぎないのかもしれない。

言語の発生についても、かなり面白いことを言っています。言語には視覚的言語(光)と聴覚的言語(音)の二種類があって、それを脳内で無理につなごうとした結果、言語が成立したという事らしい。この光と音という物理的に異質なものの二項対立は、“構造(光)”と“機能(波)”という二項対立や、光の“粒子性”と“波動性”の二項対立などの、“脳が納得のしづらい問題”の遠因になっているということらしい。

はっきり言ってこの本は難しいです。一度読んだだけでは、殆ど理解できていない気がします。でも、いろいろと考えさせられる面白い本だと思います。

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