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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
神経症,
By でかはむ (高知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 唯幻論物語 (文春新書) (新書)
岸田氏は、まず最初に、自分が「母親は無条件の愛を持つべきである」という規範には囚われていないことを述べている。そして親の利己的な動機が子供を神経症にするのではなく、利己的な面を隠すことが子供を神経症にすると述べている。巷にあふれる、単に母親の愛情不足を攻撃するような内容の本ではない。親の愛情を感じるが、何か息苦しいと思っている人は一度読んでみる価値がある。愛情だと思い込んでいるものの正体が見えてくる。岸田氏は経済的には、ある程度恵まれていたのかもしれないが、精神的には恵まれていなかったであろう。日本が世界有数の経済大国であるにもかかわらず、精神を病んでいる人や自殺者の多さを考えると、精神的に恵まれることの重要性がよくわかる。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
わかりやすくて、いろいろと腑に落ちる,
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レビュー対象商品: 唯幻論物語 (文春新書) (新書)
岸田秀の本は、わかりやすいのでベッドに寝っ転がりながら読んだものである。しかし、そのうちにいろいろと考えさせられて、起き上がったりもした。この本では、著者のわかりやすさへのこだわりも語られる。それは、自分が興行師の育ちだからかもしれないというが、そもそも、精神分析自体が常識的な人間理解をいくらか深めて体系化したものなのだという。それはすでに諺などでも言及されているとして、多数の語句が挙げられている。例えば「下司の勘ぐり」は「投影」を示しており、それに気付けば自分の無意識を見いだすこともできるのだという。なるほどと思わされる。 逆に、その精神分析をわざわざマルクス主義、構造主義や言語学などの別の枠組みに入れたり、独自の用語に特別な意味をつけて難しくしている人々のことを批判する。ある人物については、安っぽく見られないために、男にコストを掛けさせる女性に例えている。それは少し言い過ぎか。学者の世界などにいて、オリジナルな業績をあげなくてならなかったという人もいるであろう、一般の読者には関係のないことであるが。 この本でも、著者のわかりやすい語り口は発揮されている。『物語』は、母親との関係が出発点であり、その部分が丁寧に語られる。幸せな親子関係であった人は、このような話に関心を持たないだろうというのだが、そこから生み出された『唯幻論』が、意外な説得力を持っていておもしろく感じた人は、それが生み出された過程にも興味を持つと思う。私自身は、初めて書き下ろしたというこの本を読んで、いくつかのことが一段と腑に落ちた。ただし、史的唯幻論の部分については、まだもやもやする。 精神分析は常識的な人間理解を深めたものだというが、この本を書くきっかけをつくった小谷野氏は、浅い常識の範囲で岸田氏のことを語ってしまったということになるのか。反論されるのなら読んでみたいと思う。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
読みやすいところと読みにくいところがある,
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レビュー対象商品: 唯幻論物語 (文春新書) (新書)
日本はアメリカに強姦されたとか、アメリカはインディアンを殺したから今も外国に行ってまで人を殺している。という考え方が好きで、よく読みます。あんまり文章を読み返していないのか、私の文章読解能力が低いのか、何度も読み直さないと分からないところも多いです。が、彼の母親との関係のところはほかの本にも出ているけど、おもしろいです。
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5つ星のうち 5.0
「脱」ものぐさ化した岸田論
本書は、岸田論の集大成が収まっていると言える。 いわば、「脱」ものぐさ化した岸田論である。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: 不肖TAK
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