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唐獅子株式会社 (新潮文庫)
 
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唐獅子株式会社 (新潮文庫) [文庫]

小林 信彦
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

任侠道はもう古い、ヤクザだって近代的にならねば―大親分の号令で須磨組一家の、シティ・ヤクザへの大変身が始まった。社内報の発刊を皮切りに、放送局、映画産業、音楽祭…と、流行の先端に追いつけ追い越せ。背なで泣いてる唐獅子もあきれ返る大騒動が展開する。ページからあふれ出るギャグに乗せて、現代風俗から思想、文学までパロディ化した哄笑の連作10編。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小林 信彦
1932(昭和7)年、東京・日本橋生れ。「ヒッチコック・マガシン」創刊から編集長を務めた後、作家として独立。『日本の喜劇人』(芸術選奨新人賞)ほか、大衆文化に関するエッセイ、コラムも多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 497ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1981/03)
  • ISBN-10: 4101158010
  • ISBN-13: 978-4101158013
  • 発売日: 1981/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
極道が社内報を作るという奇想天外な発想から始まる連作短編集。映画化もされた。主人公はムショ帰りの泣く子も黙る「不死身の哲」なのだが、組の親分が奇妙奇天烈な行動をするので、抑止役として、むしろ常識人として振舞うのがまずおかしい。組には文学青年崩れもいて、「私は俳人で...」と言うと、「その若さで廃人か」等という会話が今でも思いだせる(買ったのは25年くらい前)程、面白い話が続く。作品毎に凝った趣向(風刺対象)を用意しているのも楽しい。また、全篇を通じて親分の家にあるライオン(=獅子)の剥製が、作品毎に悲惨な姿に変わっていくギャグも秀逸。

「スター・ウォーズ(唐獅子惑星戦争)」、「スーパーマン(唐獅子超人伝説)」など当時の流行ものを取り入れる傾向があったが、これはエンターテインメントの宿命であろう。大阪弁があまりにも板についているので、作者は関西出身かと思ってしまうが、実は江戸っ子で、本書のために大阪弁を勉強したらしい。

本書の解説を筒井康隆氏が書いているのが大きなオマケ。両者のファンである私にとっては、この上ない喜びであった。筒井氏は、作品中のパロディ・ギャグを丁寧に解説してくれる。小林氏のファンでなくとも文句なしに楽しめる傑作。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 本書の最大の魅力は、著者の小林がいたるところに仕込んでいる「猛毒」である。

本書が黄金時代のヤクザ映画のパロディであることは一見すれば理解できるが、

文章の基調となっているのがハードボイルド小説の文体であり、したがって

語り手で主人公の「不死身の哲」こと黒田哲夫が(本当はおっかないヤクザなのに)

知的で明晰な語りをしているのが非常におかしく、まずこれだけで読者は

作品世界にのめりこんでしまうことだろう。もちろん、肝心の物語も社内報

作成やテレビ局経営など奇想天外であり、「文学極道」のインテリ美青年原田や

プロレス出身で吉本芸人も顔負けのしゃべくりが自慢の(作者によると横山

やすしのしゃべくりを参考にしたとか)ダーク荒巻、そして日本の裏社会に

君臨する超大物にも関わらず妙に流行り物好きの「大親分」須磨組組長など、

超個性的な脇役達が縦横無尽に繰り広げるギャグがより一層強烈な「猛毒」を

添えることだろう。時事ネタが多すぎるかもしれないが、喧騒の70年代が

終わりバブルへと向かう時代の「記録」と思えばさほど問題ではない。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
新年早々読んだが実に面白い。
ヤクザが株式会社化するとほんとに起こるかも。
有り得ないよと思いつつ、つい想像してしまう。
「オヨヨ大統領」と言い「ぼくたちの好きな戦争」と言い、
小林信彦は面白さの宝庫だ。
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