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哲学者の密室 (創元推理文庫)
 
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哲学者の密室 (創元推理文庫) [文庫]

笠井 潔
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

開口部を完璧に閉ざされたダッソー家で、厳重に施錠され、監視下にあった部屋で滞在客の死体が発見される。現場に遺されていたナチス親衛隊の短剣と死体の謎を追ううちに三十年前の三重密室殺人事件が浮かび上がる。現象学的本質直感によって密室ばかりか、その背後の「死の哲学」の謎をも解き明かしていく矢吹駆。二十世紀最高のミステリ。


登録情報

  • 文庫: 1182ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2002/04)
  • ISBN-10: 4488415040
  • ISBN-13: 978-4488415044
  • 発売日: 2002/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 4.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 67,452位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
力作 2002/5/16
形式:文庫
著者の矢吹駆シリーズの中では圧倒的に長いが、それだけ内容も極めて濃密。ハイデガーをめぐる哲学論議に丁寧に付き合うも良いし、そこらへんは斜め読みしても、本格探偵小説として楽しめる。
ただ、矢吹駆シリーズは、前作を踏まえた発言などがあるから、初めての人は、「バイバイエンジェル」から読みましょう。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ500レビュアー
形式:文庫
ユダヤ人資産家ダッソーの邸(「森屋敷」)で、滞在客の老人が、
頭部を殴打され、背中を刺されて死んでいるのが発見される。

現場には、ナチス親衛隊の短剣の柄が残されており、なぜか刃は消えていた。

被害者がいた三階の部屋は外側から施錠されており、二階は当主とその知人に
よって、一階は二人の使用人によって、部屋につながる階段が監視されていた。

さらに、屋敷自体に厳重な戸締りがなされているため、
いわば、三重密室という状況だった。

やがて、三十年前のユダヤ人強制収容所においても、
三重密室殺人事件が起きていたことが明らかになり……。

「森屋敷」の三重密室トリックは「密室から出ることが、密室に
入ることになる」というメビウスの輪的な逆説を体現したもの。

密室の性質を掴めさえすれば、即座に犯人を特定できるという点が秀逸です。

一方、収容所の密室で用いられているのは、シンプルな機械的トリック
ですが、密室を構成する動機が、切実かつ凄惨なものとなっています。

現在と過去、二つの密室殺人は、三重であるという点で表面的には同質ですが、
「偶然にできた密室」(竜の密室)と「意図的に作られた密室」(ジークフリートの
密室)という点で決定的に異なった対照的な意味づけがほどこされているのです。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yana
形式:文庫
カケルやナディアたちが存在している「現在」で起きた密室殺人と、30年前、第二次世界大戦中にコフカ収容所で起きた密室殺人。
いままでのシリーズ作品同様、事件を解決してゆく推理小説というよりも、それを取り巻く人たちの人生、密室の謎を解いていく際に吐露される、それぞれの生死の捕らえ方、哲学論がこの作品の中心にあるように思います。

間に挟まれている30年前の収容所での出来事。
戦時中の、しかもユダヤ人虐殺に関する描写であるため、読んでいてツライ部分も多く、一体どこで「現在」の密室につながってくるのかと、その部分を読み始めた頃は斜め読みしていたのですが、次第にその雰囲気に心を捕らえられてしまいました。

ユダヤ人虐殺や、収容所で過ごした過去を持つ人たちの苦悩について、読み進めながら私もいろいろ考えさせられました。
人の生死に関する哲学的な議論も興味深かった。

そして事件の舞台となる30年前のコフカ収容所にせよ、現在のダッソー邸にせよ、そこの寒さや匂いを感じさせて、まるでその場所にいるように感じさせる筆者の描写力に、改めて圧倒されました。

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最近のカスタマーレビュー
到達。
果てしなく重厚で、手がかりを元にいくつもの仮説を構築し、論理によって選択していく。巨大な密室の謎と、その濃度、情報量の多さは圧巻。今回も思想の追求は前人未踏の深み... 続きを読む
投稿日: 2009/1/24 投稿者: 風
間違いなくシリーズ最高傑作。
殺人事件を推理するのに、哲学の一手法である「現象学的還元」を用いる矢吹駆が主人公のシリーズ第四弾、にして最高傑作。... 続きを読む
投稿日: 2007/8/23 投稿者: 哲学する河童
「密室」とは何かに迫る
現在の密室殺人と過去の第二次大戦中にドイツで起きた密室殺人との双方のつながりに迫る大長編傑作。単なる推理にとどまらず、哲学者ハイデガーの思想までも持ち出して、「密... 続きを読む
投稿日: 2007/5/13 投稿者: ブラックベルト
装飾が派手だけど中身はそれほどでも...
ハイデガー批判というお題目だけが先行してて、しかも分厚い本ということで評価されてるみたいだけど、はっきりいってそこまでの価値があるのか疑問。ハイデガー理解としては... 続きを読む
投稿日: 2005/5/26 投稿者: しのかお
かっこいいけど読むのはきついよ
基本的に死ぬのは恐ろしいことだと思います。
だから人は物語を作るんだよね。人生って名前のさあ。... 続きを読む
投稿日: 2005/3/24 投稿者: チョップ麺
圧巻
20世紀の最高傑作のうたい文句はだてではない。
2つの密室事件をモチーフにハイデッガー哲学に対して... 続きを読む
投稿日: 2004/8/4 投稿者: みょんくん
読み返します
とにかく分厚い!測ってみたら約4.5cm。矢吹駆三部作を受け、沈黙を破った第4作。傑作『サマー・アポカリプス』の後、普通の推理物の面が強くホッとできる『薔薇の女』... 続きを読む
投稿日: 2004/1/18 投稿者: pfs7
男向けかな?
「死」に関するハイデガー哲学の取りこみと批評、それを推理小説として表現するという野心的な点は、作品性という観点から高く評価されるのでしょうか。色々な読み方ができて... 続きを読む
投稿日: 2003/6/12
ハイデッカー批判
全編矢吹の口を借りてハイデッカー批判を行った書
時を隔てた二つの密室が事件の核ですが
現代のほうは警察がぼんくらなだけ、... 続きを読む
投稿日: 2003/1/23 投稿者: spikework
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