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哲学の教科書 (講談社学術文庫)
 
 

哲学の教科書 (講談社学術文庫) [文庫]

中島 義道
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

哲学は思想ではない。
哲学センスゼロ予備知識ゼロからの自由な心のトレーニング。

私の考えでは、哲学とはもう少し病気に近いもの、凶暴性・危険性・反社会性を濃厚に含みもつものです。人を殺してなぜ悪いか、人類が宇宙に存在することに何らかの意味があるのか、どんなに一生懸命生きていても私は結局死んでしまう……という呟きをまっこうから受けとめるものです。──本書より

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

哲学は何の役にたつのか。哲学の問いとはどんなものか。哲学者とはどのような人々か。そもそも、哲学とは何か。物事を徹底的に疑うことが出発点だという著者は、「哲学とは何でないか」を厳密に規定することで哲学を覆うベールをはぎとり、その本質を明らかにする。平易なことばで哲学そのものを根源的に問いなおす、究極の「哲学・非‐入門書」。

登録情報

  • 文庫: 384ページ
  • 出版社: 講談社 (2001/4/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061594818
  • ISBN-13: 978-4061594814
  • 発売日: 2001/4/10
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
哲学とはいかなる営為か。それは決してアリストテレスがかく考え、ニーチェがかく考え、ヴィトゲンシュタインはかく考えた、などということを知るものではない。哲学とは、自己の、切実なる真理を希求する思いから発するものである。自分の頭で考え抜かねばその目的は達せられない。

巷に様々な哲学者の思想を解説した本は溢れているが、本当の哲学の方法論を示すものは稀有であった。本書はその稀有なものの中の白眉であろう。

本書はまず「哲学とは何ではないか」という問いからスタートする。哲学とは思想ではないし、芸術でもなければ、人生論でもない。これを丁寧に我々に示してくれる。その上で著者は様々な哲学上の問題を提示する。ここがまた素晴らしい。読者は、著者と共にそれらの問題点を考えさせられることになるが、このトレーニングによって読者は哲学という営為を具体的にわかることができるのである。

本書の魅力はこれだけに終わらない。哲学に少し触れた者なら一度は疑問に思うであろう「哲学書はなぜ難しいのか」という問いに、カントの『純粋理性批判』の一節の解釈を我々に示しながら答えてくれる。思わず膝を打つほどの見事な「模範演技」であった。

本書は、哲学の本質を極めて平易に我々に明らかにするものである。本書を読んだ後、哲学に対する見方はがらりと変わるであろう。フッサールは、彼の70歳の誕生日の祝賀会でこう述べたという。
「私は哲学しなければならなかったのです。そうしなければ私はこの世界で生きることができなかったのです。」(『デカルト的省察』(浜渦辰二訳、岩波文庫)の訳者あとがきより)

哲学は確かに「役に立たない」ものであるが、生きていくためにはどうしても必要なものである。とりわけ、変化の激しいこの時代において他者に流されることのない確固たる自己を持つためには、哲学を「している」(「知っている」ではなく)ことがどれだけ大切になってくることか。多くの方々が本書を読んで哲学を始められることを願って止まない。

このレビューは参考になりましたか?
34 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ごく簡単に言えば、「〈哲学する〉とはどういうことか」ということを、筆者の体験を交えながらこれでもかと書いた本、といったところでしょうか。

あらゆる前提を徹底的に疑い、その疑いにこだわりを持つことが哲学である、と述べているように思います。

そしてそれがいかに困難で、泥臭くて、時間も金もかかるかということもイヤというほど書かれています。

でもやっぱ面白いです。すごく面白い。物事に対する見方や接し方が変わると思います。変わっちゃうと不安定になって困る人も沢山いると思いますが。

「哲学とは何でないか」「哲学は何の役に立つか」の各章は特に面白かったです。

筆者は最後に哲学の入門書をいくつか紹介していますが、「問題意識のない人にとっていかなる書もおもしろくはない。いかなる書も良書ではありません」と述べているのには、思わず膝を叩いてしまいました。
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
著者 中島 義道 氏は 哲学をする人として よく知られている。そして、その業界では 哲学者を哲学者研究者として批判する人としても 知られている。

さて、この本であるが、氏の 出世作として有名である。なるほど、ご自身の素朴な苦悩を元に 氏の哲学が とつとつと語られている。哲学の教科書という題名にとらわれて、巷によくある西洋哲学者羅列集を期待すると、この本は それとは恐ろしく違ったものであるが、時間をかけてよく読むと、自分で考えることの大切さが良く伝わってくる本である。

IT革命などと言われ、その大きな時流にサーフィンのごとく乗っていないと時代遅れになるのではないかと感じられる時代であるが、一方で、それらの多くは中身の無い情報のかき集めに過ぎないとも感じられる。 そういう時代の中で、自分は物事をどう考えるかと言う いつの時代にも普遍的に大切なことを この本は教えてくれていると思う。

版数が多い所を見ると、この手の本としては、たいへん良く売れたのであろう。文庫化すれば また広く読まれる1冊だと思われる。

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投稿日: 20か月前 投稿者: Gori
良い
哲学の入門書を探している人は読んでみてはどうでしょう。まったくの初心者の私でも楽しく読めました。
投稿日: 2010/3/7 投稿者: 落差
哲学とは解けない問いにどうしようもなく引きずり回されることである
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