ジャケットからも解るように、このCDの写真は凝っている。ロンドンで撮影されたらしい。シャイな川畠氏にしては珍しくジャケットの内部も写真集のように色々なカットが載っている。これだけでも川畠ファンは嬉しいのではないだろうか?(笑)さて、肝心の曲の方だが、まずタイトルにもなっている哀愁のトリステ。このCDで初めて聴いたが、綺麗な曲だ。たぶんこのCDでしか聴けないのではないのだろうか?そのぐらい珍しい曲なのだ。ハンガリー舞曲2番・4番も聴く者の情熱をゆさぶる演奏で「何故か解らないが燃えるような恋がしたい!」という気持ちになる。「3つのオレンジへの恋」「ウィーン風小行進曲」「アメリカの思い出」もピアニスト・ダニエルとの息も合って抜群の出来だ。このCD全体を通しての印象なのだが「綺麗に演奏する。録音する」という域をぽーんと越えている。今、彼の出したい音色を心突き動かされるままに収録した。そういった勢いを感じる。