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哀しみキメラ (電撃文庫)
 
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哀しみキメラ (電撃文庫) [文庫]

来楽 零 , 柳原 澪
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

エレベーターが止まった。閉じこめられてしまった矢代純は、乗り合わせた三人の男女、十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳と共に、狭い箱の中で異形のものに襲われる。その不可思議な体験以来、純たちの体に変化が起こり始めた。傷つかない体、突然回復した視力、幽霊が見える目、そして、いくら食べても満たされない飢え。戸惑う純たちの前に、モノ祓い師であるという七倉和巳が現れる。そして彼は告げる。エレベーターの中で遭遇したのは、人間を喰って生きる“モノ”であり、彼ら四人の体は今、その“モノ”と融合してしまっているのだと―。第12回電撃小説大賞“金賞”受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

来楽 零
1983年5月6日生まれ。『哀しみのキメラ』で、第12回電撃小説大賞金賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 299ページ
  • 出版社: メディアワークス (2006/02)
  • ISBN-10: 4840233012
  • ISBN-13: 978-4840233019
  • 発売日: 2006/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 310,522位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By minako
形式:文庫
評価4.7

筋立てにある種の荒さは感じますが、金賞受賞の際に『圧倒的な筆力』と褒められた文章力は確かなものです。

感情表現は細やかで、自分にも覚えのある感情を丁寧に表現していく力量に、ぐんぐん読まされてしまいます。

爪を切ろうとして、爪切りの方が欠けてしまう場面や、最初は指導する立場だった七倉が、もうこの四人には敵わないのだと知る場面など、さりげない表現なのに惹きつけられました。

何よりも、半分しか人間じゃなくなった四人が、悪化していく状況の中でもそれぞれに道を選んでいく姿がいいです。

仲間だったはずなのに考えの違いから敵対していくものも出て、それでもあきらめることなく皆最後まで戦い続けます。

あからさまには書かれていませんが、十文字から綾佳へ、綾佳から純へのすれ違いまくりの恋愛模様も切ないです。

特に十文字の思いと、それに応えられなかった綾佳の思いが。

7月に続編が出るらしいけれど、とても楽しみです。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
星4つ半。

たまたま乗り合わせたエレベーターの中で異形のものに襲われ、その日から自分が変わっていく。

今までの日常が根こそぎ変わってしまう恐怖。

ホラーではありませんが、冒頭はホラー調です。

でもその後に描かれるのは、絶望的な状況に置かれながら絶望しない若い男女の決断と行動。

彼らは運命を恨んで嘆き悲しむことはせず、置かれた状況の中でなんとかいい道を選ぼうと戦います。

激情的な描写は少なく、迷いながら苦しみながらも前へ進んでいこうとする彼らがむしろ淡々として描かれ、それがかえって切なさを増します。

いい作品でした。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
導入部から、前半の部分では、描写も的確で、ぐいぐいと読者を引き込ませるものがあると思います。
ですが、なぜか私は読んでいるうちに後半あたりから何か物足りなさを感じ始め、終盤ではそれが確固たる物になりました。
いくつか原因は考えられます:

一つに、<モノ>という者の描写があいまいな部分があります。初めはさほど気にならなかったのですが、後半になり<モノ>が多く出てくるに及んで、「あまりにも抽象的」な感じを受けました。加えて、描写が短い。短くても、具体性があって的を得てればまだいいですが、もともと存在しないものを表現する部分。そう簡潔に描写できるものではありません。客観的に説得力のある表現にするには、全然その描写に割く部分が足りない。言い過ぎかもしれないですが、正直、あまりにも足りないと感じます。読むものに対して世界観を植えつけるために、非常に重要だった部分ですので。
この辺、残念に思います。

二点目は、主人公の影が薄いということ。主役級の四人、それぞれを、均等に目立たせるように人生の背景を描写などするのは、とても労力の要ることだと思います。そこは大変とは思うのですが、それによって、逆に、主人公が目立たなくなってしまっています。
後半では主人公よりむしろ、他の三人の準主役のほうが登場が多いし活躍している気がします。よく考えると、これはすごくアンバランスです。
読む方としては、別に主役級は一人でいいので、もっと大きな柱が一本通ったお話を読む方が、しっくりくるし、安心して楽しめます。

あと一つは、
登場人物の背景及び、終盤の展開が、あまりに類型的すぎて見えることです。読者というものはまったく勝手なもので、私も小説では未だ大賞等取ったこともないのにこんなことを言うのはおこがましいと思われるかもしれないですが、どこかで見たような、聞いたことがあるような、ほとんど全てがそういう感じがしました。
筆者としてはオリジナルとして想起されたものであるとすれば、もちろんこれは大変な作業だし、賞賛したいのですが、それでもしかし、一つくらいは「おっ」というような、何か『異常』な、または『どこでも聞いたことがないような』エピソードや展開を、見せていただきたかったです。
つまり、何がいいたいかというと、
オリジナリティの面で、ちょっと欠けるものを感じるのです。

かなり厳しめの評価をしてしまいました。申し訳ございません。

★3つですが、間違いなくその部類の中では上位に入ります。

私はまだライトノベルの読書数が少なめなために、慣れていないせいでこのような物足りなさを感じてしまったのかもしれません。
(ここのところ、「火目の巫女」、「先輩とぼく」と来て、「哀しみキメラ」を読みました)
他の方々の評価ももっとお聞きしてみたいところです。

分析的に掘り下げて評せるという時点でこの作品は大物なのかもしれません。
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最近のカスタマーレビュー
これが、家族なんだろうな。
昨今の勢いだけで乱立するようなライトノベルなどとは比べられないほど、全体的なバランスが非常に高い。... 続きを読む
投稿日: 2007/10/9 投稿者: クドウ
体は変わっても
たまたまエレベーターに乗り合わせた高校生四人が異形のモノに襲われ、次第に人間でない体になってしまう。... 続きを読む
投稿日: 2007/7/7 投稿者: sana
面白い。
「大賞」という帯がついていたので、なんとなく買ってみました。

めちゃめちゃ良いです!最高。... 続きを読む
投稿日: 2007/1/10 投稿者: まぁや。
とらえかた・・・かなあ
確かに物語は淡々と進む

心理描写が薄い気がしないでもない... 続きを読む
投稿日: 2006/6/22 投稿者: sheido2
この作品が金賞だなんて・・・
この作品が金賞だなんてうそでしょ、と思いました。

正直、審査員達が何処をどう評価したのかわからない。... 続きを読む
投稿日: 2006/5/9 投稿者: 花枕
過酷な状況の中で戦う若者たち
偶然そこに居合わせたという理由で、訳の分からないものに襲われ、半分人間でなくなってしまう若い四人の男女の物語。... 続きを読む
投稿日: 2006/4/11 投稿者: じゅん
物足りなさが残る
淡々とした描写での雰囲気を主にしているのかもしれませんが、

私には物足りなく感じました。... 続きを読む
投稿日: 2006/3/28 投稿者: 里見
読書家でない私でも
私は本を年に20冊読む程度なんですが、どうやらこの本は当たりだったみたいです。金賞を受賞したと帯に書いてあったので読んでみました。... 続きを読む
投稿日: 2006/3/1 投稿者: はる
面白過ぎる!!!
私は電撃読者です☆来楽 零さん、金賞おめでとうございます!!... 続きを読む
投稿日: 2006/2/21 投稿者: しずか
 設定としては、ありふれた設定〜化け物とそれに対抗する機関、はからずも巻き込まれた主人公たち〜なのですが、話の切り口が面白いので好感が持てました。... 続きを読む
投稿日: 2006/2/19 投稿者: Bear book
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