歴史に翻弄されて刑死した、あるいは忘れ去られて寂しく亡くなった人物を描いた作品です。
中にはティリー伯のような三十年戦争の大立て者も含まれていて、副題の「歴史の闇に消えた九人の男たち」は必ずしも正しくはありませんが、
* 皇帝批判の中心に担ぎ出され、生け贄にされた太鼓叩き
* ライバルの嫉妬心からの罠にかけられた傭兵隊長
* 若い暴君の恨みを買った老忠臣
* 金の切れ目で部下に見放された傭兵隊長
* 時代の変化、戦術の変化に対応できなかった傭兵隊長
* マイセン焼きを生み出したがために幽閉されてしまった錬金術師
* 民族自立運動の先頭に押し出された宿屋の亭主
* 皇帝の何気ない一言に絶望した建築家たち
いずれも悲哀に満ちた最期を遂げた人物ばかりです。
歴史は残酷で、興味が尽きません。