小林立「咲-Saki-」9巻。
順当に面白い。タコスの戦いからまこ、そして部長のプレッシャーにまみれた戦いまでテンポ良くサクサク物語は進み
最後は待望の和の全国初試合まで描かれるくらいのスピード感、演出もハッタリも相変わらず効いてるので読みやすいし
何より敵高校の描写の仕方が秀逸だと個人的には感じてそこまでページ数が割けない中で
最低限のバックボーンだったり特性を伝える描写力は流石の一言、
真っ当に盛り上がりを感じつつも読む事の出来る新刊
そして最後の最後で和が登場という事で次巻への期待感も十分に煽ってくれる、そこまでの過程と言うには
中々に濃密な仕上がりの9巻目になったな、という印象正しく面白いこの漫画らしい新刊でした。
その上で、敢えて話題にしたいのが部長の描写。今までは自信満々な風に見えて
不敵な佇まいも往々にして感じられたりしたのだが
今回は珍しく、彼女らしくない一面を見せる場面も多くて、その結果苦戦を強いられる事にもなるのだが
今までが結構動揺云々ってイメージからは掛け離れた人物だったので
人間らしさって観点からしてもよりリアルに感じられた気もするし、プレッシャーへの対応も実に彼女らしいものだったしで
部長もまた成長の過程である事は間違いないんだな、とはっきり思えたのが個人的にプラスだった、
そこで彼女の存在を身近に感じられる節もあったりして
元々上手かったキャラメイキングが更に上達したなと思えるシーンの数々でした。
相変わらず目の保養にはバッチリなキャラ達の姿を愛でるだけでも楽しい、そんな便利な作品でもありますね。
脇キャラの描写も、淡々としつつもちゃんと起伏のある流れも両方楽しめた最新刊。次巻以降の更なる高まりにも期待大。