ニトロプラスキラルの大ヒットボーイズラブゲーム咎狗の血の
コミカライズ作品の5巻です。作品の自体については
いまさら追記することもないのですが、この5巻はすごい。
1巻から徐々に謎が明かされていき、どんどん主人公は追い詰められ、
バトルフィールドは凄惨な状況となっていく中で、この
5巻では、ひとつのクライマックスを迎えています。
前半は、シキが謎の男を追う理由。ゲームでは表現されなかった
シキの恐怖が墨絵のような画面の端々から伝わってきます。
後半は変貌した幼馴染との邂逅。もどかしいまでにお互いの
気持ちがすれちがっていく様子が、描写されています。
掲載誌からしてジャンルとしては少女漫画になってしまうので
しょうが、青年誌に負けずとも劣らない緊迫したやりとりが
続きます。後半の幼馴染登場シーンからは、今までに
漫画でありえないくらい緊張と戦慄の感情とともにページをめくりました。
原作は18才未満購入禁止のボーイズラブゲームなのですが、
いわゆるボーイズラブ描写はまったくありません。
ボーイズラブの描写がないにもかかわらず、
男同士の戦いになんともいえないエロスが漂っています。
そして、このコミカライズは、ゲーム咎狗の血の醍醐味である極限
状態での人と人のつながり、すれちがう想い、死臭漂う世界での生の
あり方が、もしかしたら原作以上に表現されています。
ゲームの要素見事に抽出し、ゲーム以上の読み応えのある作品に
仕上げられたこの作品は、ゲームのコミカライズのひとつの到達点と
なる作品だと思います。
規制によって、ゲームの骨子が何も伝わらなくなってしまったPS2版
ではなく、アニメ化するなら、こちらが原作でどうでしょう(笑)