陰隲録と袁了凡については学生の頃に簡単な説明を本で読んで徳を積めば運命を変えられる
といった内容で理解していました。
仏教的因果応報論としてみれば当たり前な感じがし、原本は読まずともいいと判断して
いましたが、運命と対峙した数年前に運良くこの本と出会いました。
読んでみると原文はそんな浅はかな内容ではなく、口語訳(江戸時代)書き下し文は
読了も困難に思えます。しかし、格調高いその訳をリズムカルに読んでいくと、まるで
目の前に古の聖賢が話しているような感覚で進み、生涯最高のその内容に魂は歓喜
しました。(一般向けなら安岡正篤氏訳を勧める。ただし格調は劣ります)
なぜ運命が好転したのかを実証記録として残した第三章 積善余慶 は善を行うことに
対する確実なる契機となりました。
人としての最上の生き方を示す第二章 謙虚利中 が一番大切な教え。
謙虚利中とはまるで水のよう。高い所から低い所まで等しく流れて、全ての人を潤す。
誰よりも気高くそして謙虚に。至上の教えはいつも胸のなかに。