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和解 (新潮文庫)
 
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和解 (新潮文庫) [文庫]

志賀 直哉
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 120ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1949/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101030014
  • ISBN-13: 978-4101030012
  • 発売日: 1949/12
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.4 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 第一子の早すぎる死による絶望感と、第二子の誕生による生に対する喜びという対照的な経験が、主人公の父親に対する姿勢の変化と時を同じくしている。前者の経験が父を始めとする家の者全てに対する憎悪を高めたのであり、逆に後者の経験によって「自分には何か感謝したい気が起った」(69頁)のだった。

 言うまでもなく本書の中心テーマは父子間の反目と和解だが、第一子が死に至るまでの過程の生々しい描写は、同じ年頃の子供を持つ親なら涙なしには読むことができない。また、絶望感に苛まれた時に、周りにいて気遣ってくれる親友たちの存在は、この主人公に限らず生の喜びを支える重要な要素となるものだろう。

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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
かっこえぇ 2006/12/10
 志賀直哉氏が父親との和解までの道のりを書いた作品。

 昔からケンカをしても、次の日には何の気なしに話をしている。そんなガキだった自分。まあ男子なんてみんなそんなもんだった気がするけどw

 それに反して、この志賀直哉氏は父親と仲違いして、ずいぶんと長い年月をかけて和解した。

 なんかすごいかっこいいなぁ。ケンカしても仲直りしなけりゃいけない縁(仲直りしたい縁)というのがあるんだなぁ。

 若干、自分の「きちんとしたケンカ」をするような相手もいなかった人生は、少し寂しいなぁ。と少しうらやましく思ってみた。

 むっちゃよかった。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
第一子の祥月命日から始まり、最近の父親との争いの発端を探っていく回想じみた展開は読者を引き込ませるようでさすがにうまいと思った。志賀直哉らしく情景描写力、人間性の表現力は抜群で、この作品でも充分に滲み出ているのが第一子の危篤場面である。第一子の死による絶望から第二子の誕生による歓喜は、主人公の父に対する憎しみから調和への気持ちというコントラストと重なっており、生命のもたらす神秘的な力と意義を謳いあげているように思われる。半面、父と和解しようという気持ちの推移はあまり書かれておらず不徹底であるが、それはかえって生命の神秘的力を印象づける効果を高めていると言える。ただ、個人的には主人公の父への憎しみやそれから解放されるときの和やかな気持ちがグロテスクに表現されているのを期待していたばかりに少し残念だった。父子の血縁関係は絶対的なもので、それは決してなくなりはしない。どんなに嫌いになろうがその関係の強固さはゆるぎないということを改めて考えさせられた。
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