小説の「算法少女」は有名になったが、少し前までは、この元になったという「算法少女」という和算書の存在を疑問視する人がいるほど、元の本は知られていなかった。その元の本の中身を解説したのが本書である。
確かに、この「算法少女」には内容の間違いや不完全な問題があり、ただ問題が並べてあるだけの構成など、一級の和算書とは言い難い。今で言えばアマチュアの自費出版といった感じか。しかし、娘が書いたという体裁にし、題名を「算法少女」と名付けるなど、なかなかしゃれている。そのために200年後に小説化されているのだから、作者は満足だろう。
この本は、「算法少女」の問題を現代語訳し、解法を詳しく載せている。自分で解いてみると、より楽しめるだろう。巻末には、「算法少女」の写真も載っている。和算に興味のある人にはお勧めできる本である。