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和算で数に強くなる! (ちくま新書)
 
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和算で数に強くなる! (ちくま新書) [新書]

高橋 誠
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 756 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

和算と算数の間で揺れる日本人の数量観を探る!
 私たちの算数の常識が、江戸時代には通用しない? ゼロも、分数も、角度も、植木算も江戸時代にはなかった。速さの考えはまだまだ未発達だった。江戸時代の数量観からは植木算はありえなかった。では、明治になって初めて植木算で木を植えたのは誰だったのか?
 残された証拠(文献)とスリリングな推理で現在と昔の数量観の変化に迫る!

内容(「BOOK」データベースより)

私たちの算数の常識が、江戸時代には通用しない?日本独自に高度に発展した和算でも、受験算数でおなじみの植木算はなかったし、旅人算や速さの考え方はまだまだ未発達だった。江戸の庶民は、分数の計算ができなかったし、角度も知らなかった。ゼロの概念も江戸時代から明治時代にかけて、次第に成長していったのだ。昔の和算や算術の教科書の問題を解きながら、数の感覚の違いに迫っていく。

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/04)
  • ISBN-10: 4480064745
  • ISBN-13: 978-4480064745
  • 発売日: 2009/04
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 305,503位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
和算と植木算 2009/4/18
形式:新書
「和算には植木算が無かった」、と断言する歯切れが良い。「無い」ことの証明は「在る」ことの証明より遙かに難しいと言いながら、中学生でも分かるように証明している。この本の一番の見所である。
 植木算を通して明治の数学教育の話に繋がり、それが昭和初期の数学・算数教育の話へ進み、鶴亀算が登場し、中学受験でおなじみの所謂○○算と和算の関係に話が及び、そうした上で、和算から現代の数学へ続く一本の道を示している。
 まえがきの冒頭とあとがきの最後が対になっているのは、筆者が一番苦労したところかもしれない。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
いまちょっとしたブームでもある和算本ですが、本書はこれまでの
ものとは一線を画す1冊ではないかと思います。
多くの和算本は、
「昔の日本人は偉かった。西洋に負けてない、いや勝っていた」か、
「和算の問題を解くと、脳が賢くなりますよ」
のどちらかのタイプが多かったのではないかと思います。
しかし本書はどちらでもなく、江戸時代の数量感覚が現代のそれと
異なるのではないかという新鮮かつ重要なテーマを扱っています。

たとえば、原点としての「0」(ゼロ)の感覚がなかったのではないか
という視点から、目盛りが「1」から始まる例などが挙げられています。
江戸時代の本にすでに鶴亀算はあったのに植木算が見当たらない
理由を、この感覚の違いに拠るものとする議論は注目に値するで
しょう。

また、ふつう江戸時代の算数・算術=和算とくくりがちですが、
この本が示したのは重要な二つの世界の区別です。江戸時代の
庶民は算盤と『塵劫記』の世界に生活していた一方で、和算家
(算道家)は、算木と高次方程式の世界を展開していたのです。

さらに本書が優れているのは、こうした認識を基に、明治時代
から戦後までの算数・数学教育を再検討するための補助線を引
いてくれているところです。
これ以上書くと、本書をこれから読む方の楽しみを奪ってしま
うのでやめておきますが、たとえば分数の導入に悩む小学校の
先生も読んで楽しめるだろうとだけ書いておきます。

このほかにも、下のような知識を得られるので、雑学派にも
魅力たっぷりです。
・「鶴亀算」は、紀元3世紀に中国の算術書で雉と兎で登場し、
 日本にも伝わる。
・日本で初めて書物に鶴と亀の問題が載ったのが1815年。
・面積図で解いたのは関孝和の高弟、建部賢弘。鶏と兎の問題
 が初めてで、1690年のことであった。

以上、書いてみると、『和算で数に強くなる』というのは、
タイトルとして少々難ありという気もします。むしろ帯にある
「江戸から現代へ算術四〇〇年の旅」
というフレーズの方が、本書をよく表しているかもしれません。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャックモール トップ500レビュアー
形式:新書
江戸期の算術(和算)の世界を体系的に紹介する、というものではなく、いくつかのトピックスについて、今の算数・数学のやり方と江戸期のそれを比較しつつ、考え方の違いや共通点を説いていく、といったものだ。

時に重箱の隅をつつくような細かいことをひたすら掘り下げていくという内容が多く、
「江戸時代に鶴亀算や植木算はあったのか?」
という問いに対して、
「どうでもいいじゃん」
などと思ってしまう人には、オススメできない一冊です(笑)。

もう一つの特徴は、タイトルにも現れている通り、
「数に強くなる」
ということで、頭の体操的な要素が含まれていること。
なので、読みやすい文章のわりには、意外と読むのが大変だったりします。

それが面白い人もいれば、読みにくいと感じる人もいるでしょう。
人を選ぶかも知れませんが、ハマる人はハマる一冊かと。
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