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和宮様御留 (講談社文庫 あ 2-1)
 
 

和宮様御留 (講談社文庫 あ 2-1) [文庫]

有吉 佐和子 , 篠田 一士
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

瓦解目前の徳川将軍家に降嫁を命ぜられた皇妹和宮の身替りとなって、歴史の波の赴くままに運命を弄ばれた少女フキの数奇な一生と、その策謀の陰で、時代への抗いを貫き通した女たちの、苦悩にみちた境涯。無力であった者への鎮魂の思いをこめて描き上げた有吉文学渾身の長編歴史小説。毎日芸術賞受賞作。


登録情報

  • 文庫: 407ページ
  • 出版社: 講談社 (1981/7/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061317024
  • ISBN-13: 978-4061317024
  • 発売日: 1981/7/13
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
これは文句なしにおもしろい。

リアリズムを追求してやまない有吉の筆が、冴え渡る。

あまりの臨場感に、私などは和宮オタクとなってしまった。

大竹しのぶと岡田奈々というキャストでドラマ化されたのは周知であるが、ドラマにすると、原作のリアリズムには遠くおよばない。

有吉のリアリズムは、人間にとって欠かせざる行為である「食事」「排泄」「身づくろい」をこれでもかというくらいしつこく描く。「しょせん人間は生き物よ」という声が聞こえてきそうだ。

人間を隠すという場合に最も問題になるのが「食事」と「排泄」。そこを中心に描くことによって、臨場感はゆるぎないものとなる。

私は「替え玉」問題については、現在は「フィクション」と思っている。

主な理由は、徳川慶吉の助命のために和宮が書いたという自筆の手紙、これに尽きる。

この時代はテープレコーダーもなく、和宮が印璽を持っていたというわけでもない。

助命嘆願の手紙の効力とは、その真贋にかかっているわけだ。

書に優れていたという和宮本人が書いたものでなければ、相手にされない。

そんな中に、天皇本人にあてて手紙を書く、というのは、和宮が本人であったからだ。

片手問題や小児マヒについては、我々の想像を超えたなんらかの回答があるのだと思う。

だいたい、墓にあった人骨が和宮本人だという証拠はないではないか。

ロマンがひとつ消えてしまった気がするが、それでも有吉の「御留」の世界は残る。和宮オタクである私は、「御留」に書かれていない「和宮の江戸城生活」にも大いに興味があるが、そこを省いてもなお素晴らしいこの作品。

ラスト、少進が駆けつける場面は、涙なしに読むことができない。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
もう20年近く、何度も読み返している作品です。何度かドラマ化されているそうですが(私は観ていません)、そんな事はどうでも良くなってしまうほど純粋に面白い。嘘でしょ、こんな事ある訳ないじゃん!と思いつつ、一気にフキの心情にはまり込んでしまいます。豪華な衣装をまとい、いかにも訳知り顔ですましている公家連中の真実が、実はこうだったのかも…と考えるだけで、おかしくなります。飼い殺し同然のお姫様のリアルな日常は哀れなものですし、フキの末路はいかに…? 有吉文学の真髄を知る上で、絶対に外せない秀作です。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By suzuha
形式:文庫
読み終わってからいろいろ考えさせられる本です。
暗く静まり返った公家屋敷、ヒンプクピンプク言いながら行き来する公卿、閉ざされた世界。
それ故に可能だった和宮のすり替え。
フキはまさに人身御供となった末に打ち捨てられてしまうのですが、あんなにフキに優しく接していた唯一の乳母少進も最後に彼女を思い出すことはなかったようです。
フキは身代わりというよりも単なる代替品で人間扱いされることなく忘れ去られてしまったのです。
時代の流れに踏み潰された少女の物語がフィクションでなく、本当にこんなことがあったのかも?とドキドキします。

この本が発表された当時は和宮の真偽に賛否両論沸いていたようですが、結局どうなのか今ならDNA鑑定でもなんでもできそうな気がするのですが・・・。
この議論はまだされているのでしょうか?
それとももう決着ついているんでしょうか。(私が知らないだけ?)

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下手な怪談よりよっぽど怖い
和宮の替え玉にさせられた貧民の女の子・フキが主人公。
とにかく全体の印象がヒンヤリとしている、というのが... 続きを読む
投稿日: 2010/3/15 投稿者: らーらのん
非常に後味が悪い小説。
皇妹和宮からフキへ、そして新倉宇多絵と、身代わりから身代わりに、権力と政争と天皇と和宮の意思との狭間で犠牲になるのはフキと宇多絵という訳だ。本作品を絶賛する読者は... 続きを読む
投稿日: 2010/1/31 投稿者: 良識あるレビュアー
作者に脱帽。
確かに昔の日本ではこういうことはあったかもしれない。

事実として、祭られているものに片鱗が残されている。... 続きを読む
投稿日: 2007/4/9 投稿者: Doll
衝撃の1冊
なんとまあ、すごい本があったものです。

知らなかった自分が恥ずかしい。... 続きを読む
投稿日: 2007/3/21 投稿者: 瓢
「歴史」は時には残酷なもの・・・
時代が大きく変わろうとしていた。公武合体を選択しなければなら

なくなった徳川幕府。当時、女性は政略の道具として使われる時代... 続きを読む
投稿日: 2006/7/18 投稿者: ゆこりん
ふたりの身代わり。
木曽旅行が決まった。木曽といえば、木曽義仲、お茶壺道中、和宮東下。で、予習としてこの本を読んだ。... 続きを読む
投稿日: 2004/8/25 投稿者: garbanzo
良い作品! 読むべき!!
10代の頃に祖母から貸してもらって読んだ本であるが、大変よかったのを覚えている。その後、大人になっても繰り返し読んでいます。文庫本ではなく、ハードカバー本を買って... 続きを読む
投稿日: 2004/6/2
読んだほうがいい!
すみずみまで上手く書かれている。話の転換が非常に面白い。読んだあと数年後に又読み返しして、楽しめるタイプの本。絶対、買うべき。
投稿日: 2004/3/18
華やかな歴史絵巻の陰で実行された(かもしれない)唖然とさせられる計画!!!
うそやろう!!!
そんな大それた計画が!!!和宮の身代わり???
あまりの大胆な推理に驚きつつも、なんせ面白い!!!... 続きを読む
投稿日: 2004/2/8 投稿者: marominja
巧妙な替え玉事件
センセーショナルな物議をかもしだした本でした!確か1981年に初めてドラマ化されました。フジTVの正月特番でした。フキ(大竹しのぶ)・観行院(森光子)・少進(中村... 続きを読む
投稿日: 2003/11/19
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