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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本の「和の思想」の大切さを確認している,
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レビュー対象商品: 和の思想―異質のものを共存させる力 (中公新書) (新書)
日本が明治になり、古来伝統の「陰翳の文化」を差し置いて、西洋化(アメリカ化)してしまい、郷愁のように「和」というものをふり返るにいすぎにいなら、はたして「和とはみじめなもの」なのか、と問いかけることから本書は語り始める。蔑まれた「倭」から「和」へ、日本の国家意識が移行した。「和らぐ国」日本である。和議・和解、異質のものが相容れる調和の取れた和国である。異質の共存、取り合わせを楽しむ文化である。「古池や/蛙飛こむ水のおと」は次元の異なるものが互いに調和、共存したものに心地よさを感じている。更には、「間(ま)の文化」の代表として、連句文芸を挙げている。『徒然草』は「余白の大事さ」を説いているとみている。『万葉集』は漢字を受容して和歌を書くことを始めた。 今後、「和の可能性」を模索していかなければならないし、日本は元来「異質のものを共存させること」を本意とする国である。一神教同士相対立する世界に思いを馳せると、多神を認める日本の「和の思想」の果たす役割は大きい。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
風土と世代を手がかりに論じる、日本文化のダイナミズム―,
レビュー対象商品: 和の思想―異質のものを共存させる力 (中公新書) (新書)
本書は、詩人として活躍する著者が日本文化の根本にある『和』の思想について論じる著作です。 筆者は日本文化の「異質なものの共存」や「間」という特性に注目。 その具体例として、 憶良、芭蕉、兼好等の詩歌や、旅館『蓬莱』の調度品 さらに隈研吾さんの建築などを示し、 日本文化が異質なものをどのように受容し、変化させ 共存するにいっているのか―その動態を描きます。 そしてそのうえで、これら支える要因として、 風土の高温多湿さと、「何もなさ」を指摘します。。 芭蕉の句についての解説や 師宣の絵画に見られる江戸時代の色彩感覚 など、興味深い記述は各所にありますが 谷崎の『陰影礼賛』に表出した東洋文化への侮蔑について、 世代的な要因を指摘する箇所は、まさしく蒙きを啓らむ。 ありがちな風土論―と甘く見ていたのですが 筆者の議論の奥深さや射程の広さにとても驚きました。 多くの実例をもとに『和』のダイナミズムを論じ、 インスピレーションに満ちた本書。 俳句や建築等に興味のある方だけではなく、 一人でも多くの方に読んでいただきたい著作です☆
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
おもしろい!,
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レビュー対象商品: 和の思想―異質のものを共存させる力 (中公新書) (新書)
NHKの番組で著者が語っている話に興味を持ち購入したが、期待通りの内容だった。日本風の家の造りの由来についてなどは、うなずくことばかり。 「間」というものについての思いを新たにした。 教室の子どもたちにも、こういった話をぜひ伝えていきたい。
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