この本で「折形」という作法を初めて知りました。この本はただ贈り物を和風にきれいに包むラッピングのハウツー本とは違います。折形という、室町時代から続く日本の礼法・継承文化をさりげなく説明し、現代の日常のなかでどのようにそれを生かしていくか、その提案がされています。ハンカチ、Tシャツ、本、立て替えてもらったお金、季節のお花ひと枝・・・そういうものを書道半紙等で包みます。見ていてとても楽しい。
ただ、この本にはひとつ大きな難点が。白い和紙で折る、その折り方を説明するのに、裏も表も白い和紙というのは、どこが表か裏か写真では非常に分かりづらいのです。手順を追って説明する小さな多くの写真を目で追っていると、折り目と裏表がわからないところがあり、実用性に問題がありました。最終的に白い紙でお贈りするにしても、折り方説明は裏表が違う色の紙を使って欲しかった!精神性がすばらしいだけに、惜しいです。