…だと思います。
副題に「〜の悲劇」とある作品が他二作ありますが、そちらとは主人公など共通していません。
・登場主要キャラクターが社会人20代
(他シリーズではほとんどが学生・10代です)
・ホワイダニット
(「なぜ犯行に及んだのか」といった動機の追及)
・「読者への挑戦状」無し
といった点で、古野まほろさんの作品としては珍しい印象でした。
作品背景がやや硬く(左翼・学生運動など)、主要キャラが社会人(はっちゃけ度は他シリーズより控えめ)、ミステリでは少数派のホワイダニット…という事で、ファンの方にはもの足りなく思われるかもしれません。
逆に古野まほろさんの本を初めて読む、他シリーズはちょっと濃過ぎた、と言う方には一番とっつき易いやも。
ストーリーは自首してきた犯人の自供と、その裏取り・論破を中心に進んで行くので前半はややもどかしく感じられました。ただラスト50ページはまほろさん節全開。
個人的には面白く読ませて頂いたのですが、作品背景の極左・学生運動などについて疎く、主人公と友人達の行動に共感し難かったので☆三つにしました。