「ツンデレ・おさななじみ・帰国子女・自分の気持ちに悶々としている」とまぁ,ライトノベルでテンプレート化されたヒロイン像。この作品もそうなのだが,ここまで徹底していると清々しさを感じるほどである。プロローグは,さっぱり理解できない未来の話。その後に1巻全体を読みとおして「命じて 服従フロイライン」の題名が意味する事とプロローグを理解できるようになる。作品としては,主人公&ヒロイン(勢いで告白してもだえ苦しむ所は爆笑した)が絡みながら舞台設定を説明していく。ちょっと説明くさい所があるものの嫌悪感や「あ,もういいです」とはならないで読み切れるテンポの良さと構成には。作者の力量が存分に発揮されている。2巻も発売決定済なので今から読んでおいてもよい作品。
個人的なツボは,ヒロインの妹が恋愛感情について姉へ対する評価(「だめだこいつ。何とかしないと」)。大爆笑しましたよ。
星4つなのは,2巻前提のわりに「1」と表示していないエンターブレインさんへ皮肉をこめて(笑)。