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呪の思想 (平凡社ライブラリー)
 
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呪の思想 (平凡社ライブラリー) [単行本(ソフトカバー)]

白川 静 , 梅原 猛
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

3300年前に生れた漢字は、人が神の力を持つための手段だった! 白川静をこよなく敬愛する梅原猛が原初の文字に封じこめられた古代人の心について聞く、東洋の精神にせまる巨人対談。

内容(「BOOK」データベースより)

三千三百年前、漢字はなぜ生まれたのか。漢字は神への祈りのために生まれた。神へ歌を捧げ、舞を捧げた。その物語が「歌」「舞」という文字に秘められている。白川静をこよなく敬愛する梅原猛が原初の文字に封じこめられた古代人の心について聞き、とことん語り明かす、東洋の精神にせまる巨人対談。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 325ページ
  • 出版社: 平凡社 (2011/4/9)
  • ISBN-10: 4582767338
  • ISBN-13: 978-4582767339
  • 発売日: 2011/4/9
  • 商品の寸法: 16.2 x 11.2 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By 紫陽花 VINE™ メンバー
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「卜文・金文」、「孔子」、「詩経」の三章に別け、白川氏の高説が梅原氏を聞き手役として披瀝されるという形式の対談集。聞き手役が梅原氏と言うのは適役の様でいてミスキャスト。編集方針と併せて、白川氏の長年の研究に裏打ちされた斬新かつ自由な論を一定方向に矮小化させる風が見られ企画としては失敗している感がある。

「卜文・金文」は、白川氏の新書「漢字」、「漢字百話」等の内容と重なる部分が多い。それでも、打てば響くように次々と中国文化に関する知見を披露する白川氏の学識には驚かされる。梅原氏の自論や夥しい<注>を省いて、白川氏の見識自体をもっと味わいたかった。私は白川氏の「孔子伝」は未読だったので、「孔子」の章は面白かった。"狂狷"との評も新鮮で、話題も殷周から老荘思想にまで拡がり興味深い。ここまで読んで、私は諸星大二郎氏の中国関連の一連の作品を想い出した。前章には陶淵明、本章には陽虎、屈原が出て来るのだ。「白川vs諸星」対談ならイマジネーションが無限に拡がったかと思うと残念である。「詩経」の章も斬新。体系の説明も美しく、その成立所以を「万葉集」と同一に求める辺り、鋭いと思った。また、単に語の成り立ちの説明だけでなく、端々に詩的センスが感じられる。

白川氏のロマンティシズムと知見に溢れた書。変な細工をせず、白川氏に自由に語って貰う形式にした方が、より古代文化への興味が掻き立てられたと思う。
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By blackstar トップ1000レビュアー
 気になっていた本だったが文庫本化されたので読んでみた。白川静、梅原猛という知の巨人二人の対談で、私にとっては初白川本であり、入門としては良かったと思う。このお二人は共に立命館で教鞭を執っていたとのことで、作家・高橋和巳(中国文学で同じく講師だった)が「学園紛争の最中でも白川研究室は煌々と灯がともり…」と記したエピソードが披露されるなど和気藹藹とした雰囲気である。

 白川先生は「漢字の起源研究」としかイメージがなかったのだが、甲骨文字から漢詩、中国文明の起源や稗粟農業と稲作農業など話は広範囲に及び尽きることがない。また万葉集にみられる政治社会を詠んだ和歌が古今集になると季節と恋愛ばかりになるなど、王朝和歌についても言及されている。

 タイトルとなっている「呪の思想」であるが、古代中国では祭祀が文字の起源になっていることが多く、漢詩でも鳥が出てくると先祖の霊が暗示されているなど、現代人の合理性では解けないこともわかってくる。本書を読むまで孔子が祭礼を行う集団だったことは意識になかった。(これに対し墨子が技術者集団だったといのも面白い)「怪力乱神を語らず」(論語)から合理性を重んじると思っていたが理解が浅かったようだ。孔子=巫女の私生児説も白川先生が唱えた説である。
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