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周恩来・キッシンジャー機密会談録
 
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周恩来・キッシンジャー機密会談録 [単行本]

毛里 和子 , 増田 弘
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

世界史を大きく変えた1971年のキッシンジャー秘密訪中.2002年,米国で彼と周恩来との会談記録が機密解除された.その内容は国際情勢全般,中ソ関係,インドシナ情勢,台湾,日本,ニクソン訪中時の共同声明草案をめぐる議論など多岐にわたる.本書により読者は歴史の目撃者たることが実感されるであろう.毛里和子氏の詳細な解説を付す.

内容(「BOOK」データベースより)

世界史を大きく変えた一九七一年のキッシンジャー秘密訪中。二〇〇一年、米国で彼と周恩来との会談記録が機密解除された。その内容は国際情勢全般、中ソ関係、インドシナ情勢、台湾、日本、ニクソン訪中時の共同コミュニケ草案をめぐる議論など多岐にわたる。本書中の率直かつスリリングな意見の交換に接して、読者は歴史の目撃者たることが実感されるであろう。毛里和子氏の詳細な解説を付す。

登録情報

  • 単行本: 390ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2004/2/26)
  • ISBN-10: 4000233890
  • ISBN-13: 978-4000233897
  • 発売日: 2004/2/26
  • 商品パッケージの寸法: 21.2 x 14.8 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 あなたも歴史的転換に立ち会える 2010/12/15
形式:単行本
冷戦の真っ只中である1972年において、ニクソン大統領が中国を電撃的に訪問した。このことは世界を驚かすとともに、冷戦構造を大きく変える時代の転換点ともなった出来事である。本書はその前年に、その前段階として両国間の交渉をまとめるために、キッシンジャーが極秘に中国に渡り周恩来と会談した貴重な機密会談録である。それが2001年にアメリカでほぼ公開されまとめられたことにより、そこに立ち会える運びとなった。

第一級の政治家である両者が繰り出す高い知性と交渉術はさることながら、泥沼のベトナム戦争をメンツを保ちながら少しでも有利に終結させ、政権維持をしたいキッシンジャー側と、東アジアに駐留するアメリカ軍の全面撤退ならびに、中国を台湾を含めた唯一の統一政府として認めさせたい周恩来側の生のやりとりは、実に生々しい緊迫感をもたらす。日本に対しては、経済大国化による軍事化に警戒する中国側と、必要以上に軍事化すると再び暴走する危険性があり、それはアメリカも望まない、よってそれを抑止するための日米安保条約であるとするアメリカ側の主張などが見受けられる。ちなみにこの会談は日本政府に事前通告はなかった。まさにニクソンショック以前の「キッシンジャーショック」である。

この会談は、東南アジアや東アジアを中心として本書をみれば地政学やリアルポリティクスを学べ、日本を中心としてれば日米安保条約とは何なのかといった手がかりがつかめる。手に汗も握れる非常に稀有な一冊である。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 周恩来は外交モンスター 2011/3/6
By ib_pata VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazon.co.jpで購入済み
 普通のビジネスマンにもお勧めします。凡百な交渉術の本を読むことよりも、こうした達人同士の真剣勝負のやりとりを読むことで、その準備、気合い、緩急の付け方などを学べると思うから。とにかく驚いたのは2点。

 ひとつは加藤陽子さんが「キッシンジャーが馬鹿に見える対談録を読んだのは初めてです。周恩来は本当に怖いです」と『戦争と日本人』の168頁で語っているほどの、周恩来の交渉術。原則は全く変えずに、あのキッシンジャー相手にメッテルニヒ論を戦わせながら議論を収斂させていく知力。正直、驚きました。毛沢東が最後まで周恩来と'ケ小平を切らなかったのが、本当によく分かりましたね。おそらく、どちらも、ずば抜けた知力と、大混乱を収集できる政治的な胆力を持っていたからなんじゃないのかな、と。こんな部下を使えたら、絶対に壊したくはないですもんね。

 それと、台湾よりも主題は日本じゃないかと思うほどの、日本に関する意見交換の密度と、突っ込んだ内容。キッシジャーの《日本人は、ほかの人々の態度に対する感受性が鋭敏ではありません。日本人の文化的な求心性のためです。私がこのことをお話するのは、この日本人の特性は、彼らを相手にしなければならないすべての者に特別の責任を強いるからなのです。あなた方も我々もです。日本を増強し続けることは可能であり、やがて日本は我々が好むような政策を全精力をあげて追求するだろうと考えるアメリカ人を、私はいつもきわめてナイーブだと信じてきましたし、今でもそう信じています》《私は日本に対して幻想は抱いていません》に続く日本が再膨張したら他国と膨張を阻止するという発言には心底驚きました。
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5つ星のうち 5.0 二人の名人の思考をたどる 2013/5/6
形式:単行本
周恩来閣下も、キッシンジャー博士も、現状の東アジア情勢を鑑みると、絶対に現役で交渉や作戦立案に参加してほしいと思える名プレーヤーです。このような交渉を行い、少なくとも1970年代の東アジア情勢を、中越戦争とカンボジア問題とを除けば、混乱から既倒に戻したのですから。
そしてゴルダ・メイア首相やラビン将軍の自伝のレヴューでも触れましたが、「日本人よ、もっと情報判断や発言・行動に冷厳であれ」と本書を読んでみてもさらに深く感じました。今の東アジア情勢はそういう情勢で、だからこそ、現役で帰ることのないこの二人が若返り(周恩来首相に関しては生き返り)、登場してほしいと切に願い、現状の東アジアでの人材不足を嘆く次第です。
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