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告白 (中公文庫)
 
 

告白 (中公文庫) [文庫]

町田 康
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (94件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第41回(2005年) 谷崎潤一郎賞受賞

出版社 / 著者からの内容紹介

人はなぜ人を殺すのか――河内音頭のスタンダードナンバーで実際に起きた大量殺人事件<河内十人斬り>をモチーフに、永遠のテーマに迫る渾身の長編小説。殺人者の声なき声を聴け! --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 850ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2008/02)
  • ISBN-10: 4122049695
  • ISBN-13: 978-4122049697
  • 発売日: 2008/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (94件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 7,283位 (本のベストセラーを見る)
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40 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
自分の中では10年に一度の傑作だと思った。

熊太郎が自分のようで、そして身近な誰かのようで、とにかく読むのが苦しかった。(文体は逆に楽しく、苦しみながらもふき出してしまう場面多。そこが妙でまた特別な印象を残しました。)

ところが弥五郎の登場が快挙で、彼の強さが小気味よく、全てがォく進んでも弥五郎がいるなら大丈夫、というちょっとした保険のような安心感で、物語も(悲惨ながらも)面白くなったと思う。なぜなら読者は彼が最後の討ち入りまでついてきてくれる事だけは知っているのだから。

大量殺人に一緒についてきてくれる同士がいる、というのはある意味ですごい。そんな友達を持っていた熊太郎は幸せだったと思う。

問題の討ち入りはまるで最後には忠臣蔵のようで、語弊はあるかもしれないけれど、「いよいよその時か」というような、いさぎよさ、すがすがしさ、静、というものを感じました。

これだけの長さがあったからこそ、そういう雰囲気が出せたのでは、と思います。

蛇足ですが、酒屋を襲うシーン、最後の討ち入りのシーンの躍動感、疎外感を獅子舞の被り物から見た世界とリンクさせる場面、葛城ドール、葛城モヘアというネーミングのセンス、。衝撃的でした。
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追い虫 トップ1000レビュアー
形式:単行本
文章にするとかわいげのある河内弁。
町田康の独特の文体が主人公・熊太郎の生き方に絶妙に溶け込んだ紛れもない傑作。
私はこんな町田康を待っていたのかもしれない。

“思弁家”ゆえに、思いと言葉が一つにつながらず、世間とうまくコミュニケーションがとれない熊太郎。
村の人間には馬鹿かやくざか厄介者と思われてしまっているけど、ほんとは生きるのが下手なだけのいいやつ。

自分はこのままで終わる人間ではない・・・
いつかは・・・
そう思い続いてきた熊太郎の行く末は、自分を利用し、馬鹿にし、裏切った人間たちとその親族達を大量に殺すこと・・・!!

終盤までは決して人前では読めない(必ずふきだしてしまうから)くほほと笑いのこぼれる町田ワールドですが、大量殺人の場面以降は笑いどころか凄まじさに圧倒されながら震えて読みました。

弥五郎と熊太郎の関係も素晴らしい。
男同士っていいですね。
熊太郎への恩を忘れず、絶対的に味方をしてきた弥五郎の中に
たった一度だけの迷いが出たときに起こってしまった事件。
あのときの弥五郎の後悔・・・あれを思うと女の私でも男泣きします。
“二人で無茶すること”の結末がああいう形で終わってのは、
二人にとっても読者にとっても幸せなことでした。

人一倍悩み考えているのに、必ず失敗や後悔を引き起こす。
熊太郎は人間くさすぎるといっていいほど、人間らしかった。
人間のもっとも根源にある泥臭さや醜さ、そして逆に美しさも嫌というほどに見せ付けられる魂の小説でした。

このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
町田康著作の「破滅の石だくみ」にこの名作「告白」を書くに至った経緯が書いてあったので引用します。

「執筆の動機はシンプルだった。 不可解で残酷な事件が起こると我々はすぐ。「うかがい知れぬ心の闇」と言って終わりにしてしまうが、その闇をとぼとぼ歩いてみようと思ったのである。 彼らがなぜあんなことをするのか、その理由を知りたかった。…中略。 殺人をするにしろ、しないにしろ、人間はいろんなことを考えて生きている。 しかし、その考えは、本当の考えを考えないために考えによって巧妙に考えられた考えで、その考えがあるから人間は本当の考えがあるから人間は本当の考えを考えないで安全に生きていくことができるのではないか、と思う」
本作を読んでみた後にこの言葉は心に強く訴えるものがあります。
私たちは本当は何を考えて行動しているのか。
「こころ」をテーマにして、実際のある出来事を舞台に、コミカルな町田節を全開にしつつも真摯に真っ正面からぶつかっています。

700Pに渡る膨大な量の熊太郎の思考をたどった後の、熊太郎が心の内を「告白」する最後の一言。
冒頭部分の作者のある一言とリンクしていて、それこれ言葉に出来ない深い感動を覚えました。

私の好きな脳科学者が、 「因果律はない。それは人間が勝手に妄想したものだ。」 と言った事を思いだしました。
初めては違和感しか抱かなかったこの言葉が、この小説を読み自分の人生を思い返して、ほんの少しだけ分かった気がして、思考と行動の間にはズレがあると実感しました。
それは一般的には無意識という言葉で語られているようですが、この小説を読んだ私にはそれは少し気がします。
それこそ「言葉にしてみる」という行動によってズレてしまう。

私の人生に多大なる影響を与えた凄まじい小説です。

是非、読んでみて下さい。
傑作。
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人間停止!
「町田康」の名を知ったのは、この作品が読売新聞で連載されていた頃。
版画の挿絵が特徴的で目に留まったが、内容が時代物ぽかったので完全に無視。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ss.14mg
リアルを共有できないやりきれなさが痛いほど伝わる(ような気がする)
とても面白く読めた... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 歴
すばらしい!
レビューを見て購入しました。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: noko
心を震わす一冊です
食わず嫌いで今まで一度も読んだことのなかった町田康。なのに、この本はなぜか素通りできず手にとってみて・・・大正解でした。濃厚でおかしみにあふれた河内弁に熊太郎の標... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: ココカラ
面白いんですが・・・・。
町田康氏の小説は『夫婦茶碗』に続いて二冊目。絶賛の嵐の中恐縮なのだが、そんなに凄い名作だろうか・・・?確かに-フェイクをかけた意味で無く-面白い。町田氏独特のユニ... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: I Love SevenStars
すごいのかいちゃってるな〜
ノンストップの800ページ越え それを一気に読ませる力量
なんとも表現しがたい悲しみにくれる読後感 すごいです。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: publon
まだ、ほんまのこと言うてへん気がする
 2000年代の10年の間に読んだ本の中で出色の一冊。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: 都ガリ
一気に読めます!!
吸い込まれるように一気に読みました。
主人公熊太郎のこと、よく理解できます。頭の中で色々考えているうち、... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: tikitiki
いつのまにか熊太郎びいきに
十人を殺す小説なんだから暗いのだろうと思っていたら真逆だった。
笑える。かといって野暮ったらしくなく、むしろ作品全体の空気を作り出している。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: もんてすきゅー
「告白」します・・・、傑作でした。
町田康の小説は短編ばかり読んでいて、長編は久しぶりでした。
一言で言って、大変面白く読みました。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: (*^ワ^*)
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