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5つ星のうち 4.0
権利を主張しすぎた人間への復讐, 2011/12/13
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感情移入させる人物が次々に移り変わっていくのが面白いですね。ただ、最終的には、森口視点で見せようとしていると思います。そのために森口が一人で泣き、弱さを見せるシーンを入れているのだと思います。そしてこの森口が提供する視点は、「大人」の視点ですよね。大人視点から見たら、非常に痛快で面白い。最終的には全てを自らの手中に躍らせられるんですから。「バトル・ロワイヤル」を、生徒視点でなく大人視点で見たらこんな感じなのかなぁ、と思いました。 思うに、子供がどんどん権利を回復してきたのが今という時代だと思います。モンスターペアレンツや生徒に陥れられる教師など、学校で起きている問題の多くは子供が権利を回復しすぎた結果生まれていると思われます。その現状に社会が反発している。「ガキども、大人をなめるなよ」と。そう思っている大人たちの代わりに、森口が大人をなめた子供に制裁を下した。その爽快感から、この映画はこれだけ売れたのではないでしょうか。 おそらく多い批判は、「子供の描かれ方が単純すぎる」等でしょうが、それは「子供なんて大したこと考えてない」「けしからんやつだ」と思わせ、最後の制裁の瞬間の痛快感を増すためのものだと思います。HIV等も、すべて子供の無知を引き立てるために用いられたと感じます。 私自身の意見としてこうした傾向に賛同するわけではありません。けれども、これは大人の声を代弁しているのではないでしょうか。これが売れるということは、近々本当に大人の復讐が起こるかもしれないので危ないです。
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5つ星のうち 5.0
日本映画の方向性, 2011/9/18
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日本映画は国の文化がやはり関係するため 土派手なアクション映画は柄に合わない日本映画。 本作はそんな日本映画が持つコンプレックスを日本に作らせれば外国にも負けないであろう 「人間の内面」という武器で塗り替えてる傑作だと思います。 ワビサビの国だからこそできる内面の狂気とその連鎖。 白黒ではないグレーな部分の表現の上手さ。 そこにスローカメラや音楽、アングルでベッタリさせない映像と斬新な構成。 アニメやホラーで世界を揺らした日本が 外国に勝負できる新たな表現を手に入れた。と思わせる傑作でした。
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5つ星のうち 4.0
原作を読んだ人も 傑作, 2011/6/11
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現代の映画での殺人シーン等に慣れていない人は見ないほうがいい シリアスな文芸作品を期待する人も見ないほうがいい この作品は、漫画の良い影響を受けているように感じた。日本映画を創るなら、 こういう漫画的方向もありと思えるような作品だ。漫画的といってもふざけているという意味ではなく、 日本の漫画のクオリティの高さの部分が似ているという意味だ。 リアリティーとファンタジーの間を浮遊しているような語り口と言えばよいかもしれない。 リアルに撮りながらも、どこか冷めた視点から映像表現をしてシリアスな湿気を除いてストーリー展開をしていく。 日本映画の悪い面である湿気臭さもなく、とってつけたような学芸会風子供映画でもなく、 とても楽しめるエンタテーメント映画だ。 映画慣れしていないと、少し残忍すぎると思うかもしれないし、ストーリーだけを見るとそれほど傑作に感じない人もいるだろう。 それでも、映像、音楽、感触、と表現として素晴らしく映画的だった。 しかも、この映画はいわゆる映画オタクではなく一般の人々に受けるというところが素晴らしい。 こういう作品が増えて、客をなめているような映画だらけの現状に一撃をくらわせてほしい。 できるかぎり大画面で観ましょう。
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