人気作家で本屋の棚も作品であふれているが、作家としての主張が僕には見えてこないので、敬遠していましたが、母がバザーで買ってきたゆえ、「セーラー服と・・・」以来25年ぶりに氏の作品に触れてみました。
長距離電話では、過失致死で死なせてしまった彼女
自習時間では、交通事故で死んだ優等女子中学生
優しい札入れでは、不倫未満の後輩OL
愛しい友へ・・では、実家の都合で離れ離れになった親友女子高生
雨雲では、結婚で息子を奪われたと感じている姑(コノ話のみ死んでいないンですが)
敗北者では、不倫で無理心中させられた女学生
灰色の少女では、突然行方不明になっていた女子中学生
これらの突然不慮の死を迎えた想いを残した女性たちが、ゴーストになり関係者に不思議な出来事ももたらすという短編集です。
鉄道員や異人たちの夏などを既読のかたは、亜流と感じてしまうかもしれませんし、世にも奇妙な物語フリークなら そのうちの1エピソードかな?などとそれぞれの話は軽く感じる作品群だと思いますが、こういう風に連作で読むと、人生折り返した年代の私には、そろそろ「自分の死に方」も考えてしまうゆえ、死に際に「なにか言い残すことは?・・・」みたいに問われてから死ねるなら、どんな死に様であってもまだ幸せか・・・!問われる間もなく、無念な想いを残し即死もありか・・・などと、漠然と考えてしまいました。