読了したときの感想がコレでした。
何だか色々入っててお得に見えるんだけど、一つ一つが不味いわボリュームないわ、全体としての調和も取れてないわ、お弁当だとしたらこれで900円はないわ〜って感じ。
開幕は、OSBの計略から始まります。けれど彼らが再び舞台に上がるのは終盤、しかも盛り上がりもなく即やられてご退場。
サンホークなる敵も登場します。でも彼も登場後即フェードアウト、再登場はこれまた終盤で、共闘して何だかライバルポジションをアピールした挙句生還エンド。続編での活躍予定?
話の本筋は、何者かが仕掛けた貴族だけが罹る毒に関する探索行。でも、これは解決せず、というかさせず。「特効薬もできたことだし、もう済んだ話。黒幕? いつか尻尾出すでしょ」とかされちゃあ何のために一冊読んだのかサッパリわからない。
結局一冊かけて読んだ達成感を感じさせる「背骨」がないんですよね。局面局面でストーリーがぐねぐね曲がって、霧の山道を登っていて頂上に着いたら最初登り始めた山とは違ってた状態。
それに登場人物も全員魅力がない。
いわゆる「菊地テンプレ」キャラしか出ないので、別作品にもっと魅力的な奴いたよね、劣化コピーかよと思ってしまう。
作者コメントに「読者よ、誰にエールを送る?」とありますが、ごめんなさい、ムリです菊地先生。肝心の主人公があんな、登場人物はおろか読者の共感すら求めていないKY王様キャラじゃ、ねえ・・・あまりにも超然とし過ぎてて、心情的に全くお近づきになれません。
唯一副官のユヌスさんが苦労人キャラでほろりとしてしまうくらい?
今回登場した新キャラたちも、あんな出番の少なさと活躍(笑)じゃハッキリ言って空気ですよ。続編で追々活躍するからねってのは反則でしょう。
結論としては、「ああ。最近の菊地作品だな」って感じのグダグダっぷりです。
どうもこの作品もシリーズ化してグダグダ続ける気みたいですが、待望してるのは先生だけですから〜!
絵師の小島文美さんは好きだけど、グレイランサーシリーズも切り、かな。