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展開がスピーディになった分、原作にはない面白さが出ていることは事実なのですが、それと引き換えに、原作が持っていたある種の重厚さは失われてしまったかもしれません。
場面によっては粗筋を読んでいるような気分になることもしばしばで、伯爵の城へ向かう道すがらの不気味な雰囲気、舞台がイギリスへ移った後の、いったい何が起きているのだろうという重苦しさ、そういった部分で、本家ドラキュラよりもなんだか物足りない気がしました。
ストーリーはほぼそのままなので、「ドラキュラってなんとなくは知ってるんだけど、本当はどういう話なの?」という人や、「映画では見たんだけど」という人にはいいかもしれません。
重厚な雰囲気を楽しみたい方は平井呈一氏の訳をどうぞ。