このDVD、この時代の映画とは思えぬほど画質が鮮明です。
音声は大音量で聴いた時、ちょっとごく一部に聞き苦しいところがありますが、気にならない範囲ですし、むしろこの時代の作品を復活させたことを考えれば、十分許容範囲です。
私的には「マタンゴ」と双璧をなす傑作です。
でも、「マタンゴ」はよくTV放映もされましたしビデオ化されていたのですが、「吸血鬼ゴケミドロ」は作品中にとある描写があることからビデオやTVでも出ず、幻の名作となっていたのです。
ともあれ、この作品は「ボディ・スナッチャー・インべーダー」系の作品としては世界最高峰のもののひとつ。
飛行機事故で山奥に取り残され、極限状態になった人々が織り成す人間模様が絶妙。
飛行機に偶然乗り合わせていた殺し屋はおぞましいエイリアンに取り憑かれ、人間でないものへと変わり、生き残りが次々と殺されてしまいます。
そして人々はお互い疑心暗鬼に・・・人間描写が実にうまい。
互いにエゴを剥き出しにする人間達の姿はとても現実感があり、見ごたえがあります。
必死の逃走中、登場人物たちは無慈悲な現実のごとく、容赦なく酷い最期を遂げます。
最後に生き残って、やっと町についた主人公を待っていた、さらに恐ろしいエンディング・・・。
ストーリー、演出等全てが抜群で、日本映画は現代の作品群より、この時代のもののほうが凄いと思えるのはナゼなんだろう・・・。
私は洋画ホラーファンですが、この作品に太刀打ちできる作品は今まで洋画でもそれほど多くめぐり合ったことがありません。
ぜひ観てみてください。