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吸涙鬼 -Lovers of Tears- (100周年書き下ろし)
 
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吸涙鬼 -Lovers of Tears- (100周年書き下ろし) [単行本]

市川 拓司
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

あまりにも美しく希有な、愛の奇蹟の物語。
市川拓司、5年ぶりの長編小説。純愛ファンタジーの傑作!
若い二人は死の諦念に対峙する。二人の昇華した愛は死ををのりこえられるか?

ゼロ年代を席捲した恋愛小説ブームの中心に位置する「いま、会いにゆきます」「恋愛寫眞 もうひとつの物語」「そのときは彼をよろしく」・・・・そして、2010年、市川文学の最高傑作登場。日本が感動の涙にふたたび溢れる!

カバー中央が涙型にくりぬかれて表紙のイラストが見える装丁。冬目景氏による、よりそう二人の絵が映えます!

あらすじ)
満月の夜、屋上庭園で意識を失ったところを冬馬に助けられた美紗は、翌日彼のコテージを訪ね、二十歳で死ぬ病気に罹っていることを冬馬に告白する。次第に体が弱り病室のベッドに伏せる美紗のもとを訪ねる冬馬。彼は美紗の病気を治すという――二人触れ合って、ともに生を願うという方法で。冬馬は悲しみの涙を吸い、生きるために願う。
夜を徹して続く妖しく甘美な治療。美紗と冬馬の愛は至上の高みに昇りつめる。
実は異能をもつ冬馬は、涙をすって生きる吸涙鬼の一族だった・・・。

著者メッセージ)
「この世界。この国に対する強烈な違和感。自分はなぜこうまでひとと違うのか? その虚構的解釈としての物語。
 なぜひとびとはこうも他者を否定することにやっきになっているのか。現実でも創作物の世界でも。否定すること。憎むこと。妬むこと。豊かさではなく乏しさを描いた世界。現実に目を向けるんだといいながら、彼らは負の心をむさぼります。
 『吸涙鬼』は、彼らではなく我々の物語です。愛とは生きて欲しいと強く願うこと。肯定し、受容し、赦し、そして生かす、育む。情熱と官能。熱を帯びた感傷。死と再生。吸涙鬼という存在に与えた体質の多くは、現実にぼく自身が背負っている業のようなものです。そして彼が愛する少女の個性はぼくの妻から。水と火の邂逅。陰と陽。生まれる遥か前から惹かれ合うことが約束されていたふたり。
 この小説は、ぼくの仲間への呼びかけ、我々はここにいるぞという、ささやかなる烽火でもあります。もしかしたら、あなた自身が吸涙鬼なのかもしれないのです。」

内容(「BOOK」データベースより)

愛は死をのりこえる。悲しみの涙を流す少女、彼はその生を願い、そっと瞳に唇を寄せる…。市川拓司、五年ぶりの長編小説。限りなく美しい筆致の純愛ファンタジー。

登録情報

  • 単行本: 290ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/7/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062152614
  • ISBN-13: 978-4062152617
  • 発売日: 2010/7/16
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 147,286位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
うーん… 2010/8/2
形式:単行本
私は、市川さんの書かれた物は全て読んでいるほどのファンで、市川さんの新作を、ずっと待ち望んでいました。

でも、今回の『吸涙鬼』は今までの市川さんの作品とは少し風変わりした気がします。

いつものごとく、主人公達は弱くて、世の中にうまく順応できない人間。

そんな彼等は互いの弱さに惹かれあい、いつしか恋に落ちていく。

これらはいつものパターンで、そこが市川さんの作品らしさともいえる、私の好きな部分でもあるのですが……

今回の作品は、読み終えた後、不思議な涙が出ました。

感動なのか…
悲しみなのか…

これが、市川さんの求めていた物なのなら、理解できますが、なんだか泣いている自分に納得がいきませんでした。

でも、こうやって再び市川さんの作品を読めて、うれしく思っています。
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By ユカ
形式:単行本
市川さんの作品は初めて読みました。というか、普段から本を読む方ではないんですが…
読んでいる最中、また読後も、温かくて苦しいなんとも言えない気持ちになりました。
人間の、理屈を超えた心体の深い繋がりをひしひしと感じます。
本能が、運命が、相手を求める気持ちには抗えない。そこにどんな障壁があったとしても。
愛する人の幸せを願う淀みのない想いを目にして、ただ自分の現実を問うてみたくなりました。
私は周りの人々を愛せているだろうか。
見返りを求めない、純粋な心を忘れてはいないだろうか。

いつもハッピーエンドではないけれど、痛みを抱えて生きてゆく。苦しいけれどもまた読みたくなる、透明で美しい小説だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
形式:単行本
切なくて最後には涙が自然と出てきました。
弱いふたりが自分たちの愛を貫く。
今の自分の恋を考えさせられました。
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