君主論は、孫子と並んでビジネスマンに有用な古典という位置づけかと思う。
“まえがき”で編集部も「ビジネスの現場でも非常に有用です」と断言している。
しかし、とてもじゃないがビジネスマンにとって有用な編とはなっていない。
右頁に、君主論の格言が一文程度。左頁は、解説ではなくて右頁の前後の文章が書かれて
いるだけのつくり。すでに君主論を何種類か読んで、マキャベリのエッセンスを理解して
いる方なら、むしろ索引としては有用かと思えるものの、はじめて君主論を読もうとする
方には、お勧め出来ない。この手の古典は、ビジネス向けに、具体的なケース・スタディ
が必須かと思う。
さらに、巻末に参考文献が載っている。その種類の少なさが、全てを物語っていると思う。