自分と同じ女性ということもあってか友恵の物語には感情移入して
何度も涙しました。歴史が得意でもないわたしがこの本を読めた
のも彼女がどうなるのかが気になったおかげです。
他の男子2人ですが、武蔵の場合は彼の意思が分かりにくくて
うまく話に入り込めませんでした。志郎は主人公の一人ではなく
むしろ他の登場人物の一人としての役目を果たしているように
感じました。
突然過去に飛ばされてしかもバラバラになってしまい、
右も左も分からない3人がそれぞれこの時代でどのように
生き、絡み合っていくかがこの物語の見所だと思うのですが、
思ったほど直接関わらないので友恵と関わりの無い部分は
退屈で読み進めるのに苦労したのも事実です。
あまりに壮大なスケールは、作者が巻末に書いているように
手塚治虫氏の「火の鳥」の影響が濃く現れています。
序盤のとっかかりと設定があまりに素敵なだけに全体として
もう少し満足度の高いものができたのではという気もしますが、
わたし個人は話の先が気になって(どんなラストなのか気になって)
読むのを止めれないほど楽しめた作品でした。