あらすじを読んで、「私」というのは十代半ばくらいの女の子かと思っていたのですが、
実際には小説家志望の二十代半ばほどと思われる青年だったので、まずそれが意外でした。
青年である「私」が、お茶にうるさかったり若干常識が欠けていたりする謎の男、
レーイに出会って少し不思議な体験をしていく、という。
なんとも渋いです。電撃では変り種だと思いますが、これがなかなか良い味を出していました。
「私」とレーイのどこか間の抜けたような関係がなんとも。
やや女性向けで、やや大人向けかな?と思いました。
どの章もじわっといい話なのですが、特に気に入っているのが第四章です。
色っぽい隣人のマーリーと主人公のほほえましくも少し切ないやり取りにときめきました。
爆笑、という感じではなく、軽くクスっと笑えるような空気が良かったです。