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君に続く線路 (メディアワークス文庫)
 
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君に続く線路 (メディアワークス文庫) [文庫]

峰月 皓
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

所田三郎は狭く暗いトンネルの中を、物言わぬ軌条に優しく触れながら、一人歩いていた。やがて前方から、悲鳴のような汽笛が聞こえてくる。待避用の穴に潜り込み、三郎は轟音を立てながら走る機関車をやり過ごす。そしてトンネルへと立ち戻った彼が目にしたのは、線路に横たわる若い少女の姿だった―。時は昭和初期。線路を守る保線手として、二十年以上ひたむきに働いてきた純朴な男と、世間知らずの美しい少女が紡ぐ、ほのかなロマンス。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

峰月 皓
1981年生まれ。『君に続く線路』でデビュー。横浜市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 253ページ
  • 出版社: アスキーメディアワークス (2010/2/25)
  • ISBN-10: 4048683837
  • ISBN-13: 978-4048683838
  • 発売日: 2010/2/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By くまくま トップ1000レビュアー
形式:文庫
 1930年頃、北の炭鉱山と麓を結ぶ路線があった。息吹山炭鉱線と呼ばれる急勾配のその路線には、途中、息吹山隧道(ずいどう)がある。息吹山保線区の保線手である所田三郎は、息吹山新線の工事監督という本来業務を差し置いて、隧道内の点検に来ていた。
 そこにやってくる、一本の臨時列車。その列車が通り過ぎた後には、一人の少女が倒れていた。その少女、東雲櫻子は、政略結婚が嫌で父親とけんかになり、その後、偶然の事故で列車から投げ出されてしまったのだった。
 旅客列車が来るまでの三日間、工事宿舎で暮らすことになった櫻子は、飯場を取り仕切るトメという女性の手伝いをすることになる。これまで自分が暮らしてきた世界との違いに戸惑いながらも、社会を構成する人にはそれぞれの役割があることに気づかされていく。

 愚直なまでに自分の仕事に取り組む三郎と、世間知らずであることを自覚していく櫻子、そして、怪しげな行動をとるトメという三人が出会い、櫻子が変わっていく過程で、三郎自身も過去の呪縛から解き放たれていく。
 一方で、櫻子の父親サイドでも、見合い相手の一族とのやり取りが描かれるのだが、こちらは冗長な部分と不足している部分があり、全体的に中途半端な気がしなくもない。わかりやすさという点で言えば、もっと徹底的にしても良かったと思う。
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形式:文庫
40の仕事一筋で過ごしてきた鉄道保線守のおじさまと20前後のうら若き少女のラブロマンス…面白そうじゃないですか!ありがちな題材ではありますが、この二人が結ばれるまではかなりの障害があるでしょうし、それを乗り越えていけるほどの熱い想いをどうやって紡いでいくのかに興味津々でした。
が、そういう目でこの作品を買うととてもガッカリさせられます。帯にでかでかと「恋」と書いてあるのに、裏表紙のストーリー紹介で「ほのかなロマンス」と書いてあるのに、ほのかなどころか、10倍に薄めたカルピスのような、ほのかすぎる「恋」が描かれて終わりです。燃えるような恋どころか「あんたら中学生か」くらいの淡い恋ですw
ラストまで読むと、主題は恋ではなくほかのところにあるのが分かりますが、途中まではずっと「恋」を主題に進んできて、いきなりラストで主題が変わりますので、ある意味裏切りです。
それに、「ああ、そっちが主題の話だったんだ」と納得するにはあまりにも伏線が足りないですし、とてもじゃないですが「いい話だった」「ああ、いい作品を読んだ」とは思えません。少女とおじさまの恋を描くのが大変なので、無理やりそっちに逃げたのかな?と思えるくらい唐突に感じたラストでしたね。ホント、恋愛ものを読みたかった読者にしてはこれは裏切りですよ。
キャラクターは、仕事一筋の朴念仁の主人公と、世間知らずではねっかえりだけど純粋なヒロインはとてもよい味が出ています。とくにヒロインは我が儘だったり高飛車だったり、子猫のようにギャーギャー騒いでいますが、それが何とも微笑ましく、いい味を出しています。
しかし、後半に出てくるキャラたちの設定はちょっと無理やり感がありすぎですね。それと、ラストに近づくにつれて誰も彼もが唐突に「いい人」になっていくのはいただけません。人物の奥行きが描ききれていないのでしょうが、これではご都合主義と言われても仕方ありません。
そして、この作品の何よりの欠点は文章・表現力です。まるで大学生が夏休みに初めて書いてみましたというような、どうにも足りてない表現力。読みづらく、また、適切さを欠く拙い文章にイライラさせられっぱなしです。昭和初期の話ならばそれなりの文章表現があるはずなのに、文体は現代もののライトノベルそのもの、では違和感ありまくりです。語彙、会話と地の文の接続の仕方、リズム…何をとっても「まだまだ素人だな…」とげんなりさせられます。『俺のコンビニ』『俺たちのコンビニ』が非常に面白かったので、この作品も読んだのですが、本当に同じ作者なのでしょうか?『コンビニ』の方はほぼ文章表現は完璧といっていいくらいなのに、この作品は同一人物と思えないほど文章力という点ではいまいちです。
主人公とヒロインのキャラクターがよく、ほのかな「恋」を描いた部分が面白いだけに非常に残念。
処女作だからということを考慮しても、「なんだかいろいろと足りていない」残念な一冊です。
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
序章は現代。鉄道研究会の顧問をしている高校教師が、廃線跡を
訪れる場面から始まります。
そして第一章からは、その鉄道が現役だった1930年代に場面を移し、
物語が進んでいきます。
 
鉄道の保線手をしている三郎は、山の中のトンネルで、列車から
転落した櫻子を助けます。櫻子は東京育ちで世間知らずのお嬢様、
一方の三郎は20年以上、寡黙に鉄道を守ってきた労働者であり、
まったく異なる人生を歩み、年齢も離れている2人が、5日間を
共に過ごすといったストーリーです。
 
櫻子が初めて世間や恋心を知るという成長記でもあり、三郎も
櫻子と接することで自分を見つめ直します。また、2人の他にも
数人の主要人物がおり、良い味を出しています。
 
ストーリー展開としては”ありがち”ですし、多少、文章に
冗長な部分があるかもしれませんが、デビュー作とは
思えないほど情景描写に優れており、また、読後感の良い
作品のため、非常に楽しめました。
(旅の途中に読むと、さらに魅力が増すと思います。)
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