「わたしはこう思う」というだけで、その価値観に合うところがあれば、やっぱりそうだよね!と思うが、価値観に合わなければなんか気色悪いという感じになるであろうな、という本。
論理的には、やや破綻している。
研修医の経験は時間的に邪魔。
ほんの少しでも研究を早く始めたほうがいい。理学部は3年生から始めているから、有利。
医学部に入ったのは、医学を勉強できたからOK。
など、「ヒトの周り道には厳しい」が、「自分がしてきた周り道」については結果的にOKを出している。
臨床経験が研究に役に立つこともあるだろうに。
それに、医学部卒は医者になって、最悪でも飯が食えるから思い切ってリスクを取れ、って言ってるけど…
さすがに、45超えて研修医からやり直しというのはできないと思うけど。
特に外科は全然、無理。
臨床を知らないのに、臨床が簡単にできると思っている、時点で世間知らずと言える。
知り合いの医者がよく、研究者をうらやましがる、というのもねぇ…。
単に隣の芝が青いってだけでしょ。臨床系の縦社会はまだまだキツイから、単にそれを嫌がってるだけかもしれないし。
全員に通じる話にするために、改変したというけど、そうはなってない。
結局、医学部卒の奴に、臨床だけでなく研究に目を向けろ!と言っているだけ。
それ自体は賛成だけど。
まぁ、その道で食っていくことを決めるのは、早ければ早いほど良いというのは本当の話。
だけど、それがすべてではないのも人生。
日本型医学部6年制ではなく、アメリカ型のメディカルスクールにすれば全て解決するんじゃないの?