今回も良かったです。
でも、BIGMAMAらしくないアルバムではあります。
ロック的なアプローチは抑え目で、フォークやクラシックの要素が強め、BIGMAMAの楽曲で騒ぎたい人にはあまり合わないかもしれません(まぁその分、シングルや既存曲が頑張っています)。
でも、それを補って余りあるほど、今回のアルバムの世界観は素晴らしいです。
今までBIGMAMAは、金井さんは楽曲に「物語」を詰め込み、リスナーを魅了してきました。
でも今回、金井さんが楽曲に詰め込んだものは「現実」、リアルでした。
「beautiful lie,beautiful smile」では大切な人を亡くした痛みと優しい嘘の美しさ、「最後の一口」では言葉に出来ない愛情、「Until the blouse is buttoned up」では世界の醜悪さと決して小さくない希望、「"Thank You" is "Fxxk You"」では好きな女に振ってもらえない男の悲哀、「アリギリス」では怠け者でも働き者でもない人への警告、「週末思想」では自己中で自分勝手な、でも誰しもが考えてしまう人間の悪い部分、「母に贈る歌」では誰しもが想う、母への思いを金井さんが素直に綴られています。
このように、今回のアルバムに収録されている曲はどれも、私たち「リスナー」に当てはまる曲ばかりなんです。
どれも私たちに置き換えられて、どれも私たちが思っていることなんです。
そして、どれも私たちが思っているけど「言えない」ことばかりなんです(「母に贈る歌」なんかもろにそうです)。
それを金井さんが、BIGMAMAが歌ってくれているんです。
希望をまぶしつつ。
<Until the blouse is buttoned up>
「I`m singing this song
all night long」
<<約束の歌を君に贈るよ>>(歌詞カードより和訳)
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今回、このアルバムには「少年を諭す老人」も「量産型のアンドロイド」も「二度寝する美女」も「短命な天使」も出てきません。
完膚なきまでに「BIGMAMA」と「リスナー」だけの世界です(シングルや既存曲は抜いて)。
多分、今までのアルバムが金井さんの紡いだ「物語」なら、今回のアルバムは金井さんの素直な思いが入った「日記」なんだと思います。
その分、今回はアルバムが今までよりシリアスで、若干重いかもしれません。
・・・でも、一曲だけ「ファンタジー」が、「物語」が紛れ込んでいました。
そいつの役割は意外と大きいのかもしれません。
<Zoo at 2 a.m.>
「make some noise,it's zoo at 2 a.m.」
今回のアルバムをシリアス一辺倒にしないためには。
そういう点で、シングルや既存曲は良い仕事をしていると思います。
とにかく、私が言いたかったことは、今回も傑作です、ということだけです。
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<Zoo at 2 a.m.>
「sing it out loud,there's no meaning
just like what life is」
<<今宵の宴に意味なんて無いよ
人生と一緒さ>>