◎ 内 容
吐カ喇列島は、屋久島と奄美大島の間、
南北百数十キロに連なる七つの有人島と五つの無人島からなる
一つの自治体で、十島村という。日本で一番細長い村だ。
昭和二一年二月米軍政下におかれるまでジットウソンと呼ばれていたが、
北緯三〇度線以北の現三島村(黒島、硫黄島、竹島)が独立し、
昭和二七年二月の日本復帰以降はトシマムラと呼ばれるようになった。
広大な荒海七島灘に散らばる七つの島に住む人々は、合わせて六二五人。
しかし、わずかこれだけの人たちが保持している
伝統文化、多様な民俗、そして生活の知恵は、計り知れない。
廃れた習慣や知恵も膨大なのだが、
それでも都会暮らしをする人間にはとても豊かに見える。
(「はじめに」より)
◎ 目 次
まえがき
第 一 章 口之島 ---- 登録牛をふやして島に若者を呼び戻したい
第 二 章 口之島 ---- 「ところ牛」との付き合い方
第 三 章 中之島 ---- 噴煙を上げる離島の最高峰御岳へ
第 四 章 中之島 ---- 数々の潜在資源を活かす手はないのだろうか
第 五 章 全国最強温泉列島 ---- 鄙びた出で湯よりどりみどり
第 六 章 臥蛇島 ---- 長い歴史を断ち切って三十余年
第 七 章 平 島 ---- 神秘的な森と水田が共存する
第 八 章 諏訪之瀬島 ---- 移住三代、あふれるフロンティア精神
第 九 章 一島一国 ---- 孤島・小島の社会基盤
第 十 章 悪石島 ---- 時の移ろいを感じながら巡る島の魅力
第十一章 悪石島 ---- 吐カ喇の象徴となった来訪神ボゼ
第十二章 小宝島 ---- 透明な風の底に鎮まる庭園を牛がぶらり
第十三章 宝 島 ---- なにがあっても島へ戻ってくれば生きていける
第十四章 吐カ喇にしみわたる奄美 ---- 本土文化圏と琉球文化圏のはざま
第十五章 世界が吐カ喇を注目する日 ---- 今世紀最長の皆既日食とは
あとがき
◎ オビ表
モノや
カネでは
計れない、
島のココロ
◎ オビ裏
今世紀世界最大の「事件」から秘湯まで
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有人島/口之島(119)、中之島(136)、平島(80)、
諏訪之瀬島(49)、悪石島(71)、小宝島(51)、宝島(119)
(カッコ内の数字は平成20年6月現在の各島の人口)
無人島/臥蛇島、小臥蛇島、小島、上ノ根島、横当島
◎ 著者プロフィル
斎藤潤(さいとうじゅん)
一九五四年岩手県盛岡市生まれ。東京大学文学部露文科卒業。
月刊誌「旅」、旅行情報誌の編集に携わった後、独立して
フリーランスライターに。テーマは、旅、島、食、農林漁業など。
著書に『日本《島旅》紀行』『沖縄・奄美《島旅》紀行』
『東京の島』『旬の魚を食べ歩く』(以上、光文社新書)、
主な共編著に『沖縄いろいろ事典』(新潮社)、
『島・日本編』(講談社)などがある。
登録情報
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