私はよく「爆笑問題のニッポンの教養」という番組を見る。そこでは、各分野において第一線で活躍されている研究者や劇作家などに爆笑問題とその研究テーマなどについて話し合いが行われる。本書は、今まで放送した中でも「特別編」として、5つの大学で「教養力」、「幸福力」、「独創力」、「突破力」や「表現力」をテーマとして行われた話し合いの内容を収録している。個人的には、東京大学編の内容を見たことがなかったので、本書を読んでどのような内容であったのかを知ることができた。
この番組で面白い点としては、2点考える。1つ目は、各分野のスペシャリストたちに対して爆笑問題が自分たちの思っていること、考えていることを自分たちの言葉で意見を言い、時には激しい言い争い(?)が見られることである。本書の中でもその激しいやり取りがあったり、本テーマとは離れた話しになるなど断線することもあるが、それも一興であろう。また、このような「特別編」では本書で読んだり、番組を見ていると、スペシャリスト達と爆笑問題たちのやり取りの後に学生たちにも質問する機会を設けている。しかし、もう少し学生たちに質問する機会を多く与えてはどうかと思う。その一因としては、太田氏の話の長さではあるが・・・。
2点目は、各分野のスペシャリスト達の見解を聞けたり、知らなかったことを知ることができることだ。特に人文・社会科学系である私にとっては自然科学系のことを知ったり(もちろん人文・社会科学系のことも)、あまり聞いたことのない研究分野についても多少は触れる機会となった。
テーマの内容としては完全な「答え」というものを導くことができないくらい難問であるが、それでもいろいろな人たちが集まる中で話し合いを通して「答え」を探究するということは大切なことだと思った。