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名誉と暴力―アメリカ南部の文化と心理
 
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名誉と暴力―アメリカ南部の文化と心理 [単行本]

リチャード・E. ニスベット , ドヴ コーエン , Richard E. Nisbett , Dov Cohen , 石井 敬子 , 結城 雅樹
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

南部に顕著な暴力性は、高い気温や奴隷制度、経済格差で説明されてきたが、著者らはこの地域に特有の「名誉の文化」に由来するという。名誉と暴力―この正反対の性質のようにみえる2つを分かちがたい社会規範としているアメリカ南部の人々の行動を、個人の生理反応からフィールド実験、人口統計、社会政策までを検証することで明らかにした文化心理学の先駆的研究。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ニスベット,リチャード・E.
米国ミシガン大学心理学部教授(セオドア・M・ニューカム特別教授)。同大学「文化と認知プログラム」の共同ディレクターを務める

コーエン,ドヴ
米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の心理学部准教授

石井/敬子
1974年東京都に生まれる。2003年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学)。現在、北海道大学社会科学実験研究センター助教

結城/雅樹
1967年米国イリノイ州に生まれる。1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(社会心理学)。現在、北海道大学大学院文学研究科准教授、北海道大学社会科学実験研究センター(併任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 188ページ
  • 出版社: 北大路書房 (2009/04)
  • ISBN-10: 4762826731
  • ISBN-13: 978-4762826733
  • 発売日: 2009/04
  • 商品パッケージの寸法: 18.6 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 「なめんじゃないぜ」の心理学 2011/9/29
By 萩原 湖太郎 トップ500レビュアー
形式:単行本
 何とも穏やかでないタイトルを冠した本書、アメリカ南部社会に暮らす白人男性のみが示す(命を賭けたチキンゲームに興じるような)やや特殊な暴力性を、世界中の牧畜民の間に共通して見られる「名誉の文化」によって説明しようという、意欲的な研究書である。

 牧畜民の社会には「見下されたことに対して暴力的に応じる」ことを「男らしさ」と見なし、「臆病者とは誰にも言わせない」ことを「名誉」とする文化があるという(何故そういう文化が発達するのかについては本書を参照のこと)。

 本書は、アメリカ南部にもこの「名誉の文化」が存在することを多様なアプローチによって実証していく、文化心理学の専門書である。従来、アメリカ南部の殺人率の高さは、過去の奴隷制の影響や経済的貧困・格差、あるいは高温多湿な気候等によって説明されてきた。本書では、歴史学や民族誌的な観点からアメリカ南部社会を概観した後、犯罪統計データ、社会調査データ、心理学実験、アーカイブズ研究、フィールド実験と、実に多彩な方法論を用いて、南部社会で見られる特異なかたちの暴力性を説明し得るものが「名誉の文化」に他ならないことを示していく。

 文化を扱う心理学系の研究者にとって、新しい「文化心理学」の成立を高らかに宣言している本書の「序文」などは、歴史的意義をもつものなのではないかと思う。

 私自身は一般読者として本書を読んだ。本書はあくまでも専門書であり、一般読者向けの「味付け」は一切施されていない。冒頭に付された解説により本書の学術的な位置づけを理解することができたが、これがなければキツかったかもしれない。それでも、読んでいる最中に、様々なアイデアが湧いてきたり、関係しそうな知識が次々と思い浮かんでくるのは、本書が優れた研究書であることの証左ではないかと思う。
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