手に取ってみて、本そのものの気配が、もう既にただものではない感じです。装丁からして、吟味し尽くされています。
確かに、書籍としては多少高価ではありますが、それでずっと手元に置いておけるわけですし、旅に出て色んなものを観てまわったりすることを考えれば、安いと思います。
古今東西あらゆる名碗を見尽くし、研究し尽くし、喫してきた茶人が、この本の為に最後に選んだ、22の名碗。
もの凄いプレミアム感。。
国宝の茶碗・・以外にも、掛物、花入、釜、茶入、茶杓などの名品の数々も、実際に素晴らしいお茶室の中で使われている!形で、たくさんの臨場感溢れる濃い画像にて掲載されています。
そして、多すぎず少なすぎずの、解説と対談。
茶の湯を学び始めてまだ日の浅い自分としては、一度読んだだけではこの濃く深い内容の文章が胸にすっと入って来ず、、また、ゆっくりと、読み返しました。
きっと、何度読み返しても、何度観ても、こういった素晴らしい文章や画像と云うものは、新しい感動や発見を、限りなくもたらしてくれるのでしょう。
茶道具に対する考え方のみでなく、日々の心構えに於いても、禅の思想をもって本質に迫って生きていくことが、今の社会にとって必要なことなのではと感じ入りました。
人の生き方にも影響を与える茶の湯文化の精華のような書物、せっかく手に取れるものとして出版されていますので、より多くの人が観て読まれて、この波乱の時代に深い思索を思いめぐらされるといいなと思いました。