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名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)
 
 

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366) [新書]

中野 京子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

650年にわたる血みどろの王朝劇----
欧州いちの一族と謳われたハプスブルク家。その王や王妃の波乱万丈の物語を、デューラーからマネまで、12の名画に寄り添いながら読み解く。
絵画全点オールカラーで収録。

内容(「BOOK」データベースより)

スイスの一豪族から大出世、列強のパワーバランスによって偶然ころがりこんだ神聖ローマ帝国皇帝の地位をバネに、以後、約六五〇年にわたり王朝として長命を保ったハプスブルク家。常にヨーロッパ史の中心に身を置きながら、歴史の荒波に翻弄され、その家系を生きる人間たちの運命は激しく揺さぶられ続けた。血の争いに明け暮れた皇帝、一途に愛を貫いた王妃、政治を顧みず錬金術にはまった王、母に見捨てられた英雄の息子、そして異国の地でギロチンにかけられた王妃―。過酷な運命と立ち向かい、また定めのまま従容と散っていったヒーロー、ヒロインたちは、どこまでも魅力的。彼らを描いた名画に寄り沿い、その波瀾万丈の物語をつむぐ。

登録情報

  • 新書: 216ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/8/12)
  • ISBN-10: 4334034691
  • ISBN-13: 978-4334034696
  • 発売日: 2008/8/12
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 東の風 トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 本書を彩る美しいアクセントとして大きく取り上げられた絵画は、次の十二点。
◆アルブレヒト・デューラー『マクシミリアン一世』(1519)
◆フランシスコ・プラディーリャ『狂女フアナ』(1877)
◆ティツィアーノ・ヴィチェリオ『カール五世騎馬像』(1548)
◆ティツィアーノ・ヴィチェリオ『軍服姿のフェリペ皇太子』(1551頃)
◆エル・グレコ『オルガス伯の埋葬』(1586頃)
◆ディエゴ・ベラスケス『ラス・メニーナス』(1656)
◆ジュゼッペ・アルチンボルド『ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ二世』(1591頃)
◆アドルフ・メンツェル『フリードリヒ大王のフルート・コンサート』(1852)
◆エリザベート・ヴィジェ=ルブラン『マリー・アントワネットと子どもたち』(1787)
◆トーマス・ローレンス『ローマ王(ライヒシュタット公)』(1818〜1819)
◆フランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルター『エリザベート皇后』(1865)※表紙・帯の絵は、この一部分
◆エドゥアール・マネ『マクシミリアンの処刑』(1868)

 血なまぐさい政争と陰謀。血族結婚による、異様なまでに濃縮された血の呪い。運命的な政略結婚の裏に、黒々と広がる深い闇。ハプスブルク王朝六百五十年の栄枯盛衰の歴史の陰で、そうした負のスパイラルに翻弄された人たち。フェリペ二世、マリー・アントワネット、ライヒシュタット公、エリザベート、マクシミリアン etc.etc. 彼らの悲劇的な人生が、目の前に彷彿と浮かび上がり、廻り燈籠のごとく展開する妙味が、本書にはありました。
 頁をひもといていくうちに、いつしか、光と翳に満ちたハプスブルク王朝の歴史のタペストリーに絡めとられ、くらくらと眩暈する心持ちになっていましたね。流石、『怖い絵』『危険な世界史』の著者だけのことはあります。読んでいて、ぞくぞくしてきました。
このレビューは参考になりましたか?
22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ユリ
形式:新書
「名画で読み解くハプスブルグ家の物語」は一編一編の凝縮された文章にはさまざまなドラマが秘められていて読むたびに新しい発見があり、想像力をかきたてられます。何しろお話の展開が鮮やかでスリリング。しかも「名画で読み解く」物語という切り口は具体性があって、歴史の流れが掴みやすい。肖像画は優れた画家の手にかかると素晴らしい表現力を持つものなのですね。世界史を理解する上でその役割の大きさを痛感。ハプスブルク家の興亡の歴史をとびっきりのエピソードを交えた物語で鳥瞰できる贅沢を存分に味わいました。
 まずハプスブルク家最初の神聖ロー帝国皇帝ルドルフ一世の成立からして愉快。こういう選ばれ方って現代にもありそう。で、そこから650年にもわたるハプスブルク家の歴史が始まるわけですから歴史って面白い。登場人物たちの何と強烈で多彩なこと。傑出した英雄マクシミリアン一世やカール五世。かと思うとアルチンボルドという特異な画家にあの奇妙な肖像画を描かせたルドルフ二世。政治に無関心で、世界の珍品・名品の膨大なコレクションはじめ錬金術・占星術に夢中の皇帝を想像するだけでも興味津々。また、悲劇の王妃フアナ、マリーアントワネット、マリー・ルイーズ、エリザベートたち。女性たちの煌びやかな宮廷生活の翳の部分ですね。「カルロス二世」も強烈。同じ著者の『怖い絵』や『危険な世界史』でも別の視点から描かれていましたが、”高貴な青い血”存続のためのとはいえ、ハプスブルク家の終焉を予感するかのような迫力満点の肖像画にぞっとしてしまいます。他にも挙げだすとキリがないほど。
 歴史上の偉大な人物も、このように生き生きと語られると身近な存在となってくるから不思議です。世界史をもっと知りたくなる愉しい入門書となりました。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 外套
形式:新書
ハプスブルク家についてはほとんど無知なのですが、著者の『怖い絵』が面白かったので読ん
でみました。
最近、面白い新書が少ないなぁと思ってましたが、この本は良かったです。
僅か200ページほどの本ですが、内容はとても濃く、ハプスブルク家650年の歴史を体験
したような気分になりました。
絵で歴史を辿っていくと、とてもドラマティックに感じます。
名画の威力と中野京子さんの筆力はすごいですね。
逃れられない血の運命ともいうべきものが、各章から伝わってきます。
読み易いし、面白いし、入門書としても最適だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
洗練された文章なら・・・
コンテンツも良し切り口も良しだと思います。
「カール五世騎馬像」など知らないエピソードも多々所見できました。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: キキ
この本最高
何の気なしに手に取ったら最後、一気に読みました。
今まで、美術館を訪れても通り一遍観ていたものが、この本によって... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: As good as it gets
人間の営みは何年経っても変わらない
... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: 狸親父
歴史物にはまりそう
とにかく一世、二世…とこんがらがるような名前が多く、私は前方に載っている家系図の頁に栞を挟み、誰これってなった時にすぐ開けるようにしていました。絵画のほうも中野さ... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: はいちゃん
王族と民衆との乖離史
戦わずして、結婚を通じてヨーロッパ制覇というハプスブルグ王朝の盛衰は近親結婚の怖さを思い知らされる。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: iccinc
ぐいぐい引き込まれる!
ヨーロッパ、ハプスブルク家、
という響きからは華やかで手の届かない優雅な世界をつい想像してしまいがちです。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/7 投稿者: 読んでみる
文章が非常に面白い
本の表紙からは想像できないですが中身は西洋の人物画が多く取り入れられています。紙の質も良く、個人的には光文社新書じゃなくて普通に単行本としてもよいのにと思いました... 続きを読む
投稿日: 2009/12/27 投稿者: ケン
ハプスブルク理解の一歩目としてオススメ
高校世界史教科書ではハプスブルクの記述が少ないので「ドイツ」史が少々理解しにくい。... 続きを読む
投稿日: 2009/12/17 投稿者: rannpasu
ハプスブルク家を中心にしたヨーロッパの歴史早わかり+名画の味わい
ハプスブル家を軸にヨーロッパ(メキシコまで筆は及ぶ)の歴史を12章に分けて12の絵(デューラー、ティツィアーノ、ベラスケス、マネ等の作品)から説き起こす、優れた入... 続きを読む
投稿日: 2009/12/2 投稿者: ともぱぱ
ハプスブルクの歴史もわかる内容でした。
ミュージカル「エリザベート」を観て以来ハプスブルク家には興味があり、購入しました。マリー・アントワネットやエリザベートの時代に行き着くまで、こんなにも長い歴史があ... 続きを読む
投稿日: 2009/10/29 投稿者: snowスターズ0806
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