記者や評論家のインタビューと違い、同じ選手同士の目線での対談は、
受ける側の選手も分かってもらえる安心感があるからか色々な本音が出たり、
また名波さんの「兄貴っぷり」もあいまって、全編通して楽しく読める。
印象に残ったのは「代表入りを狙ってます」と言う若い選手に、普通のインタビュアーなら「期待してます」で終わるであろうところを、
では君が今の代表に入ったら、どういう動きで誰からパスをもらい、どうプレーするつもりでいるのか、と突っ込んで
いや、そこまで具体的にはちょっと…、という答えが返って来たシーン。
かつて代表で10番を背負った名波さんがそう質問する事が、
期待する若手に対して、日本代表をぼんやりとした夢と思うな、
リアルで明日呼ばれても大丈夫なつもりで頑張れ、というエールに思えて微笑ましいシーンだった。
これからもぜひいろんな若手を啓蒙して欲しい(笑)
また現役選手に聞くにはデリケートに思える質問を切り込むシーンもあるが
答える側が迷いを打ち明けたり、意外に明るく答えが返ってきたりする。
自分がその道を通ってきた名波さんだからこそ引き出せた話が多くあると思う。
新たな選手と、南アW杯を経験した選手の再登場も含めた続編を出して欲しいと思える対談集。