前巻から引き続きの「探偵甲子園」の解決編と、地下駐車場で起きた傷害事件に探偵団が挑む話と、新一と蘭の子供時代のエピソードに、英理の
愛猫ゴロちゃん登場の四つを収録しています。
まず、甲子園編!!いいねぇ。。白馬にとことん揶揄されながらも尚一層、いやそれだからこそ余計に迸る平次の熱血ぶりが最高。白馬、平次、
コナン三者三様の推理の過程を見せる演出も面白い。またこの話沁み入る余韻が好いのです。
お次の事件は、被害者が残した言葉と、犯人がうっかり漏らす言葉が妙。チビ新一・蘭のエピソードは兎角可愛くて好い。何より可愛いのが
黒髪フサフサの博士(笑)。最後は相変わらずの英理と小五郎のホクホクほのぼの譚で微笑ましく読了。
青山さんはストーリーの構成展開に波があって同じような要素の事件が立て続けに一冊
に収録されるような現象が在るが、本書はどうだ(?)。まさに童心へ回帰させてくれる心地好さが在る。
そして、もう一つ。過去作品からのクロスフェードを度々行う遊び心溢れる作者だが、ここでのチビ新一・蘭のエピソードでの黒羽盗一の件が
象徴しているが、この人は物語構成がとても自然且つ巧くて感心する。何だかんだ批判されながらも人気を保ち得る理由だろう。
思うに、無為な設定にみえて人それぞれの解釈次第で想像を膨らませてくれるやり方は出来そうで出来ない。センスと情熱が必要だ。そーゆー
意味では、やっぱこの人はシャーロキアンなんだなぁ、、としみじみ思う(笑)。