10作目にしてシリーズ最高傑作ができた。
今作から脚本家が『あぶない刑事』などを書いている柏原寛司に交代したことが良かったのかもしれない。
今まで散々描き尽くされた感の強いラブ・コメ要素を極力排し、とにかく冒頭から終盤までサスペンス、推理、アクションで畳み掛ける。
流石にオールスターとはいかないが、10周年記念ということで原作キャラがここぞとひしめいているが、ただ登場するだけでなく、それぞれに見る者の心を打つような活躍を見せてくれるのが嬉しい。
特に警察陣が格好よく描写されているのが良い。
仲間の命を救おうとするコナン、平次、小五郎は当然として、爆弾から身を挺して子どもを助けようとする横溝刑事(弟)や、終盤、爆弾を取り付けられた子どもたちだけを残すわけにはいかないと現場に残る目暮警部、白鳥警部、阿笠博士のやり取りには思わずグッときてしまう。
更に怪盗キッドがまた最高に格好良いのだ。
要所要所でコナン達を助けるだけでなく、今回は自分の命を狙う犯人の一味と対決する。
シリーズ1ともいえる自分の独りよがりな動機で犯行を犯した犯人に放つ、コナンの痛烈な最後の台詞もイカしてる!
ところで、エンディングの後に恒例の次回作制作決定のテロップ。
5作目以降、次回の舞台をさりげなく仄めかしていることにお気づきの方はいるだろうか?
6作目の予告ではシャーロック・ホームズに扮したコナンを、
7作目への予告では、京都の碁盤のような通りを暗示したテロップを、
8作目は滑走路をイメージさせるし、9作目の時は海原を登場させていた。
そこで気になるのが、今回の制作決定のテロップ。
1作目から10作目までの作品名が、ロケット発射のカウントダウンのように表示され、最後に11作目制作決定の文字が。
・・・ということは次回作の舞台は宇宙!?