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名探偵クマグスの冒険
 
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名探偵クマグスの冒険 [単行本]

東郷 隆
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

世紀末ロンドン、若き南方熊楠が名探偵に!
1893年、海軍少尉・今村弦次郎は、ロンドンで博覧強記の怪人、南方熊楠と出会う。折しも兵器会社の対日担当者が相次ぐ変死を遂げて…。若き熊楠が探偵役となって謎を解く傑作ミステリー6編。

内容(「BOOK」データベースより)

知の旅人にして希代の博物学者南方熊楠。若き日の彼が留学先のロンドンで、次々に遭遇する奇妙な事件の数々。時あたかもヴィクトリア王朝華やかなりし19世紀末のイギリス。「黄色い頭脳」と謳われたクマグスの博覧強記と奇行が、人跡未踏の謎を解く。「ノーブルの男爵夫人」「ムカデクジラの精」「巨人兵の柩」「清国の自動人形」「妖精の鎖」「妖草マンドレイク」計6編を収録。

登録情報

  • 単行本: 272ページ
  • 出版社: 集英社 (2008/9/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087712605
  • ISBN-13: 978-4087712605
  • 発売日: 2008/9/26
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 356,859位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
南方熊楠についての予備知識をほとんど持たず、
読んだのがよかったのでしょうか。堪能しました。
熊楠が、バンカラの『シャーロック・ホームズ』よろしく、
博覧強記を武器に、孫文誘拐事件や、コンウォール、ストーンヘンジ
で起こる事件をつぎつぎに解決するのですが、往時のロンドン、
そしてイギリスの雰囲気が生き生きと伝わってきて、あたかも、自分が
クマグスと一緒に、パブのカウンターでビールを飲み、列車に揺られて旅し、
ストーンヘンジの巨石を前に腕組みして、事件の解決に当たっているような
気分にさせられます。たまたま風邪を引いて臥せっていたのですが、
床の中でついつい読みふけりました。
こういう楽しい小説を、東郷隆さん、もっともっと書いてくださいね。
このレビューは参考になりましたか?
By 志村真幸 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 ロンドン時代の南方熊楠を名探偵役とした推理小説である。
 6篇が収められた短編集。
 のりとしてはホームズに近い。会った途端に相手の正体を見破る、ものすごい量の知識、ちょっとした証拠から推理を働かせてしまう超人ぶりなど、いかにもという楽しさに満ちている。
 事件も明らかにホームズを意識したようなものが・・・。悪魔めいた毒草とか、まだらの紐っぽいものとか。
 熊楠についても、きわめてよく調べてある。少し前に出た完訳版『南方熊楠英文論考 〔ネイチャー〕誌篇』(飯倉照平監修,集英社,2005年)などがもとネタになっており、と合わせて読むと面白いだろう。
 孫文との交流、大英博物館に出入りするようになったきっかけ、『ネイチャー』に発表した論文など、熊楠ファンにはたまらないエピソードも満載である。
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8 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 わたしが南方熊楠を知ったのは、『柳田国男 南方熊
楠往復書簡集』(1976 平凡社)を読んだときです。あの
柳田が圧倒されていたのですから、驚きましたよ。本書
は、その南方が大英博物館に通い詰めていた頃の19
世紀末のロンドンを舞台に、彼を探偵役に仕立てた創作
短編集です。
 歴史上の有名人を謎解きの主人公にするのは、『安吾
捕物帖』あたりを嚆矢とするのでしょうか。以来、いくつ
か同種の小説が書き継がれてきましたが(最近の例で
は松井今朝子『銀座開化』シリーズかな)、本書はその
なかでもユニークなものだと思います。何しろ、奇人・変
人で有名な南方が主人公で、その博覧強記を謎解きの
ヒントにしているのですから、凡人であるわたしには、ち
ょっと読み解きにくいところもありました。往時のロンドン
の様子の叙述を含め、マニア向けと言えるかもしれませ
ん。

〔付記〕 本書中の一編「清国の自動人形」は、ロンドン
亡命中に拉致された孫文を主人公が救出するお話しで、
もちろんこれはフィクションです。ただし、ロンドンで南方
と孫文に交流があったのは事実のようです。小坂文乃
『革命をプロュースした日本人』(2009 講談社)が、その
間の事情を紹介しています。 (2010/2)
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