これを読んで実に感慨深いものがありました。
著者の豊田穣氏は岐阜県本巣郡(現瑞穂市)の生まれで、岐阜市出身の宮崎繁三郎とは生まれが近郊なので、親近感を持っていたとともに、岐阜からこのような名将が出たことを非常に誇りに思っていたのだと思います。
そして、私もまた宮崎繁三郎さん出生地の近所に住んでいる(車で10分ほどのところ)故に、それを知った時はビックリしました。今となっては100年近くも前ですが、このような素晴らしい名将が近所に住んでいたのかと思うと嬉しくなります。
宮崎繁三郎を知ったのは半藤一利さんの戦記ものや著書を多く読んでいたからなのですが、宮崎繁三郎についての伝記は以外と書かれておらず、豊田穣氏の本書だけに貴重です。
(巻末には宮崎繁三郎に関すること、国内情勢、世界情勢が年譜になっていて非常に分かりやすいです)
宮崎繁三郎はインパールでの活躍は非常に有名なようですが、満蒙国境紛争のノモンハン事件の時にも戦場に参加していたのは意外と知られてないようです。
又、宮崎繁三郎の足跡を追うとともに、それに関する記述、又国際情勢に関しても分かりやすく記述されているので近代史の勉強にもなります。
智将、名将とはよく言われているものの、それ以前に私はこの人の人柄が非常に好きです。宮崎さんのような人なら戦後に会社を興しても、多くの部下に慕われ、必ず成功しただろうと感じるところ大でした。
本書は宮崎繁三郎を知る上で欠かせない本です。
他に伝記らしいものは見あたりませんが、長女の道子さんが「寡黙の人 ―父・宮崎繁三郎のこと―」という本を出しているようなので、これもまた読んでみようと思っています。