「あなたのルーツをたどる」と銘打っているから、自分の姓が載っているか、まず一番に探してみる。ない…どこにもない…しかし、ないものねだりをしてはいけない。本書は全国的に多い姓、珍しい姓、すなわち話題性に富んだ姓が集約され網羅されている。その点では文句の付けようがないくらい全ページに満載されている。飽きることなく時間を費やせる。
ひるがえって、私のルーツを探し様にもない。平凡な姓については触れられていないのだ。当然のことかも知れない。やっぱりインターネットで探すしかなかったのかなあと残念に思う。ただ、注意事項が親切に書かれているのはありがたい。「怪しい書籍やサイトの見分け方」があって、「明白なウソの系図」に惑わされないよう忠告してくれている。「歴史的な基礎知識のない人がこの資料を見ると、事実と考えてしまう」という危険性を指摘してくれている、このことだけでも本書を手にした真意(奥義)が分かったことになると私は確信した次第である。