「患者よ、がんと闘うな」の近藤誠さんが
国立がんセンター名誉院長など、
「敵対」者も含むさまざまな医師らと激論。
データも多数引用されている。
ページをめくるたび「そうだったのか!」。
たとえば国立札幌病院放射線科医長が発表した
舌がん(ニ期)の放射線治療成績は、
舌の機能は全く損なわれず、
5年生存率90%。
外科治療は「舌半切+予防的頸部リンパ節かく清」
の大手術。発音・そしゃく障害が残る。
しかし5年生存率は、放射線治療を上回ることはない。
この情報を知っていて、自分が
舌がんニ期とわかったら、
放射線治療の方を選ぶ人も多いと思う。
しかし、主治医からこういう詳しいデータを
示されることは少なく
実際には舌がんニ期の患者の9割が
外科治療を選んでいるという。
欧米ではかなり前から疑問視されている
抗がん剤治療も、日本では今も大手を振り、
「念のため、がんを叩いておきましょう」
と主治医に言われると、
患者の多くは素直に従っている。
根本的な疑問もある。
医療の進歩でがんは治る病気になった、と
言われるが、
日本のがん患者は増え続けて200万人、
病院から放り出された
がん難民が80万人近くいるという。
日本人の死因の1位もがんだ。
医療は本当にがんを「治して」いるのか。
医療という名のもとに
おびただしい人体実験、拷問、殺人が
まかり通っていないか。
本の中で、癌研究会附属病院内科部長自らが
「なにもしないことも、
すごくいい治療法の一つかも…」と語っている。
「可能なら、すべての薬を中止せよ」という
アメリカのドクターズルールや、
「抗がん剤は増がん剤」という
同国政府の警告を思い出す。
患者よ、医者を信じるな。