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名前のない女たち 2 (宝島社文庫)
 
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名前のない女たち 2 (宝島社文庫) [文庫]

中村 淳彦
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

雑誌の表紙を飾ったりTVに出演したりする「単体」と称されるAV女優に対し、名前すら出ることのない「企画モデル」と呼ばれる女たち。セックス、人生、夢、希望…何が普通かわからない混沌とした世の中で、人前でセックスするのはコンビニのバイトと変わらないという彼女達の価値観はどのようにして生まれたのか?現代を生きる女たちをリアルに描いた大好評ノンフィクション第二弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中村 淳彦
1972年、東京都目黒区生まれ。専修大学経済学部卒業。アダルト系編集プロダクションを経て、フリーライターとなる。週刊誌からサブカル誌、マニア系エロ本まで、数多くの雑誌に執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 438ページ
  • 出版社: 宝島社 (2005/9/30)
  • ISBN-10: 4796649077
  • ISBN-13: 978-4796649070
  • 発売日: 2005/9/30
  • 商品の寸法: 15.2 x 11 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 210,818位 (本のベストセラーを見る)
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51 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「幸せ」意外はすべて経験した。

 この言葉は『名前の無い女たち2』の帯に書かれてる宣伝文句。

 なかなかショッキングなキャッチコピーだなーなんて思うんですけど、この本の内容のすごさから、あながち誇張でもないなーなんて思うわけです。

 この本は企画AV女優のインタビューとそれにまつわるルポタージュで構成されているんです。

 この本に出てくる女性たちは、当然ながら裸と性を売り物にしている人たちなんですよね。で、彼女たちの多くは自分の仕事に対して誇りを持っている。自信を持っているって答えてるんですけど、作者がインタビューを続けていくうちに、その態度が徐々に変わり始める。

 この作者、残酷なまでに女性たちの核心に迫っていきます。どんどん女性たちの虚勢の鎧をはいでいって本心をむき出しにしていく過程は壮絶です。

 

 やくざな世界に身をおき、その中で自分の感覚を腐らせてしまった女性、本心とは裏腹に、その世界でしか生きられなくなった女性、リストカットする変わりにビデオに出演し自らを苦しめる(自称する)女性。

 

 読んでいて気分が悪くなることがあります。それでも読ませてしまう作者の文章がすごいです。

 この作者、風俗の世界に身をおきながら、風俗というものをひどく嫌っているように見受けられる。もしかしたら、その手のものに接触していない人間よりもさらにまともなんではないかと思わせます。そんな人が中から眺めるアダルトビデオの世界、人間の弱さを実感させられます。

 
このレビューは参考になりましたか?
33 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:文庫
 思春期を通過した男ならだれしも、そのほとんどがお世話になっているであろうアダルトヴィデオ。本書は自身エロメディアでの就業経験を生かしてライター活動をしている著者による、AV女優さんへのインタビュー集、その第二弾だ。だが彼がマイクを向けるのは、華やかな表の舞台を闊歩する、人気女優ではない。どぎついプレイが求められる通称「企画物」にしか出番のない、それこそ見る者に名前を覚えられない「名前のない女」たちだ。

 どの章でもいいから、一度読んでみるといい。壮絶だ。撮影現場の控え室で顔を涙と鼻水まみれにしながら自分を血の通わない「物」だと思い込み、なんとか撮影に耐えようとする子や、高校卒業後暇をもてあましていたら、母親から「アンタ、暇ならお水か風俗やれば?」と「提案」された子。さらには、小指が両手ともすでにない父親の作った借金を、自分の体で返済しようとする子もいる。「幸福な家庭はみな似通っているが、不幸な家庭は不幸の相もさまざまである」と書いたのはトルストイだが、彼女らの不幸な生い立ちも多種多様だ。しかし、ほとんどの子に共通するのは、「家族との不和」と「お金が欲しい」、そして「やりたいことがない」という
将来に関わる悩みだ。

 そんな彼女らを見つめる著者の立ち位置は、少し曖昧だ。ある子のAV女優としてのプロ意識に尊敬することもあれば、その人生のあまりの無計画ぶりに呆れかえることもある。時に、見るに堪えず「この仕事やめなよ」とさえ言いかけてしまいさえする。

 「エロで飯食ってるくせに今さら善人ぶるなっ!」と、著者のその姿勢を非難するのはたやすい。だが忘れてならないのは、そんな自己矛盾をはらみながらも取材を敢行した彼のこの仕事がなかったならば、僕らは一生彼女たちの底の見えない井戸のような絶望の深さを知り得なかった、ということだ。そして今でも、僕ら読者はその「深さ」を体感できていないでいる。僕ら男ができるのは、せいぜい薄っぺらい同情だけだ。だってこの業界は、男の「業」みたいなもんでできているようなもんなんだから。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By anwalt
形式:文庫
まずこの本を読んで、自分はなんと温室育ちなんだろう、と思った。

単にSEXが好きとか、リッチな暮らしがしたいからAVに出る、という子は別にいい。
本当に問題なのは、何らかの理由のために、仕方無く自分の体を売っている子だ。
その理由は様々だが、家庭、それも親に問題があるケースが圧倒的に多い。

頻繁に虐待を受け人格が崩壊した・・・金使いが荒く莫大な借金を抱えている・・・
幼少期に近親相姦された・・・スパルタ教育で精神病になってしまった・・・
親から不幸な扱いを受け、なんとか生きる術を見つけようとAV業界に入り、そこでまた理不尽な扱いを受ける。

AVの世界は暗い。そこでは、女は「モノ」であり「商品」であり、
ただ金を産み出すための見世物でしかないのだ。
読み終わった後、何とも辛い気分になった。
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