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名前のない女たち最終章~セックスと自殺のあいだで (宝島SUGOI文庫)
 
 

名前のない女たち最終章~セックスと自殺のあいだで (宝島SUGOI文庫) [文庫]

中村 淳彦
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「売春でしか、セックスできない」。カラダを売り続ける女たちの壮絶な性と生を描く、『名前のない女たち』シリーズ最終章です。 アダルトビデオを取り巻く不況は深刻で、もはや「お金のためにAVに出演する」のは過去の話であるにもかかわらず、なぜ彼女たちはセックスを売り続けるのか。言語化できない無意識の衝動に突き動かされ、ヒリヒリした不安の中に身を焦がしながら生きている現代女性たちの切実な想いを鋭く抉ります。

内容(「BOOK」データベースより)

アダルトビデオ業界が不況で末期的な状況を迎えているなか、今も1万人を超える女性がAV女優として働いている。そのほとんどが、企画に応じて女子高生や人妻を演じ、名前も顔も知られずに日当3万円からの安いギャラでセックスを売り歩く企画AV女優たちだ。日雇い労働者と同じ扱いだが、それでもAV女優になりたいという女性は後を絶たない。性の氾濫する“いま”を生きる女の子をリアルに浮き彫りにした大好評ノンフィクション最終章。

登録情報

  • 文庫: 255ページ
  • 出版社: 宝島社 (2010/9/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4796678999
  • ISBN-13: 978-4796678995
  • 発売日: 2010/9/7
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 5,498位 (本のベストセラーを見る)
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AV女優の記録 2010/10/16
By pommier_pomme トップ100レビュアー
形式:文庫
私は、AVには出演したことのない一般女性ですが、彼女たちと何が違うの?と言われると、
分からない、と思います。
いつ、「そちら側」にいくか分からない。あるいは、境界線すらない、と思います。
現代社会のひずみの中で、私たちは皆、疲れています。自分を守ることに必死で、
お金を稼ぐことに必死です。
自分の親族や、夫や、子供、そんな、世間から見たらとても狭い範囲の人間を、
守るために、あるいはそれらから受けたトラウマから逃れるために、
さまざまな悲痛さ、残酷さ、異常さを放つ彼女たち。
とても、人間らしいルポルタージュだと思います。
多少、雑誌掲載時のなごりで、読者の興味を引きたいだけの派手な感じの題名や
デザインの下品さもありますが、私が本書から受けたのはとても静かな印象です。
著者の目には、度を越した同情も、嫌悪も、好感情もなく、
淡淡としています。
AV女優の特集だからと言って、裸の写真や卑猥な表現は一切ありません。
あるのは、私たちと変わらない、人間の赤裸々な姿。

作者の前で暴かれた彼女たちの素顔は、とても人間臭いです。
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52 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
人の尊厳 2010/10/28
形式:単行本
子供虐待のニュースを目にする度胸が痛みますが、親に殺されず生き延びたとしても、
待っているのはここに出てくる彼女たちのような未来かもしれないと思うと、
暗澹たる気持ちです。
どこかに救いがあるの?生きていれば良いことあるよ、なんてそんな残酷なこと言えない。
「死にたい」という女の子に「次は一度にきっちり楽に死ねるといいね」という著者の言葉は
これだけ読むと酷いけど、この本読み終わった後は、その言葉に誠意すら感じます。
そんな本です。
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52 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 それぞれの女性の人生が壮絶すぎて言葉を失う。共通項はAV女優である,ということだけで,それぞれの人の人生は細かく見れば全員違う。でも,全員が何かしら不遇の家庭環境や生活環境上の困難や,あるいは嗜癖(依存)や精神疾患などを抱えている。

 もちろん,不遇な環境にある人がすべてまっとうな仕事についていない,ということはまったくない。しかし,そうしたことが重なると,そこから抜け出すことは容易ではない。

 AV業界自体も極度に縮小化しているらしく,簡単に稼げる業界ではないらしい。安く買いたたかれ,人生を擦り減らされる女性たち。しかし,そこから抜け出す方法は,そう簡単には見つからない。結局,体を使うことでしか,稼ぐすべがないのだ。

 たしかに短期間で「稼げる」場合もある。時給800円でバイトするなんてばからしくなるだろう。しかし,稼ぐのと同じスピードでお金を浪費してしまう。お金への感覚がずれてしまうのだ。それと同様に,セックスへの感覚も,多くの人からずれている。

 みな刹那的である。未来が見えない。今日生き抜くのに精いっぱいなのだから,それも必然である。そして,悪い循環が続いていく。

 著者の中村氏はエロ関係の仕事をしていたが,「抜け出して」現在介護の仕事をしているという。「抜けられる」能力があったから抜けられたのだろう。しかし,ここに登場する女性たちは,まさにいまも生きているのだし,あるいは生きていけなくて,何人かは自殺してしまったのである。これも,現代日本の1つの姿なのだ。
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