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名作英文学を読み直す (講談社選書メチエ)
 
 

名作英文学を読み直す (講談社選書メチエ) [単行本(ソフトカバー)]

山本 史郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

東大教授と一緒に遊ぶ翻訳文学の豊かな世界名作として親しまれている英文学の原作テクストには翻訳を経ることで隠されたり変化したりする意味が存在する。こんなに笑える講義なら東大の英語も怖くない!?

内容(「BOOK」データベースより)

『秘密の花園』『赤毛のアン』=少女小説。『ロビンソン・クルーソー』『ホビット』=冒険小説。そう思い込んできたみなさん、慣れ親しんできたこうした作品には技アリ、しかけアリ、意外な意味がたくさん隠されているものです。「東大生だって、英文学に通暁しているわけじゃない。恥ずかしながら五十路になってやっと、そんな学生たちの微妙な空気を読み取っておもしろおかしい講義ができるようになった(はず)」とのたまう東大教授が、豊穣な英文学の世界に案内。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 300ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/2/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406258493X
  • ISBN-13: 978-4062584937
  • 発売日: 2011/2/10
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By mozartfan トップ500レビュアー VINE™ メンバー
 作品が書かれた時代にさかのぼってテクストにこめられた作者の思いを読みとるという方法は、江川卓『謎とき「罪と罰」』の面白ささながらです。
 バーネットの『秘密の花園』の「マジック」にネズビット『魔法の城』の影響を見る、『赤毛のアン』の主人公はマリラであった、『荒涼館』はリアルな読み方からシンボリックな読み方に変わった等、眼からウロコの謎ときが行われます。
 トールキンのユーモアの章は翻訳論になっていて大笑いしました。先行する翻訳、朱牟田夏雄『トム・ジョーンズ』や若松賎子『小公子』、村岡花子『赤毛のアン』などに敬意を払っているところも好感が持てます。映像化された『マクベス』の分析もシェイクスピア映画を見る時の参考になります。
 『赤毛のアン』では松本侑子『誰も知らない「赤毛のアン」背景を探る』、講談社選書(英文学)では高山宏『奇想天外・英文学講義』が頂点かと思いましたが、まだまだ奥が深いものですね。
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By JayJay
小生が特に興味深く読ませてもらった章は、作品が書かれた時代背景と作品との関連を明快に解き明かしてくれた第2章(『ロビンソン・クルーソー』)と第7章(『荒涼館』)だ。それも道理で、著者は、東京大学大学院総合文化研究科の教員紹介(ウェッブサイト)によれば、産業革命とともに英国社会の大衆化が進行した時代の、イギリス文学と社会の関係を専門としている。

上記と視点は異なるが、本書のために書き下ろされた第1章(『秘密の花園』)では、同作品が先行テクスト(『ジェイン・エア』や『嵐が丘』など)にどういう影響を受けているか、インターテクスチュアリティの観点から分かりやすく説明されていて大変有益だった。

本書は「日本語ばかりの縦書きの本」として「横文字を使わないことを原則として」書かれていることが「あとがき」や本文中に記されている。だが第1章(『秘密の花園』)や第4章(『赤毛のアン』)あたりは、日本語訳とともに作品原文も掲げておいて欲しかったと無いものねだりしたくなるのは小生だけだろうか。
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8 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 最近の一部の東大教師には、変に読者に媚びた文章を書く風潮があり、読んでいると著者の軽薄さが鼻につくと同時に、読者をバカにしているようで不愉快になる。
 本書の内容もほとんどがどこかで誰かが言っていることだが、別に独創性が本書の売りではないだろうから、それは良いとしても、ご本人が訳した部分の、特に会話の日本語がひどい。今時、明治時代の女学生のような言葉遣いはないだろう。既に『赤毛のアン』の翻訳者として悪名が高いのも頷ける。
 しかも、ディケンズの『荒涼館』を取り上げて、「貴族のレスタ・デッドロック卿」云々とか「貴族のサロン」だとかいう箇所(103ページ以下)は、イギリスの階級制度の初歩も知らないことが露呈している。Sir Leicester Dedlockは貴族ではない。「Sir」が貴族の称号だと思っている東大教授がいるとは. . . ディケンズの最高傑作もこれでは台無しで、無垢な読者に与える悪影響が大きすぎる。
 編集者にはきちんとチェックしてもらいたい。
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